韓国環境部(省に相当)は27日、アウディ・コリアのヨハネス・タンマー社長と、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンの韓国法人、同法人のテレンス・ブライス・ジョンソン取締役を刑事告発した。大気環境保全法に定める排気ガスの排出基準に違反した自動車を精算し、不正な方法で認証を受けたという理由だ。
昨年9月、フォルクスワーゲンの排出ガス規制不正問題が明るみに出てから4カ月にして、環境部が直接告発に踏み切ったことになる。
環境部は今月19日「リコール計画が不十分だ」として、タンマー社長を刑事告発したが、排気ガス規制不正問題については告発を見送った。環境部は当時「顧問弁護士が、排気ガスの排出基準違反や、不正な認証を受けた容疑で刑事訴追するのは困難だという意見を申し立てた」と説明した。