29日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発し、前日比476円85銭(2.80%)高の1万7518円30銭で終えた。日銀が昼すぎに、29日まで開いた金融政策決定会合でマイナス金利の導入を決定したと発表した。市場への資金流入が加速するとの連想が働き、運用リスクをとる動きを促した。ただ、市場ではマイナス金利は金融機関の運用利回りの低下につながるとの警戒感もあった。相場押し上げ効果に懐疑的な見方もくすぶり、200円超下落する場面があるなど荒っぽい展開だった。
東証1部の売買代金は概算で4兆4317億円(速報ベース)と、2015年8月25日以来、約5カ月ぶりの水準に膨らんだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕