昨年中国を上回る経済成長を成し遂げた「ホットな経済大国」インドで、現代自動車は進出17年で最多の販売台数を達成した。
現代自動車は24日、昨年インド市場で前年比15.7%増の47万6001台を売り上げ、同国に進出した1998年以降で最高の実績を上げたと発表した。同社幹部は「昨年のインド市場での販売実績は初めて欧州市場全体を上回った」と述べた。インドでの販売台数は欧州市場での合計(47万130台)より約5900台多かった。
産業研究院(KIET)のイ・ハング博士は「現地化戦略が的中した」と分析した。現代自は98年から南部チェンナイ工場で現地戦略小型車「サントロ」の生産を開始し、これまでに10車種を生産・販売している。チェンナイ第1、2工場は年産65万台規模だ。
戦略小型車の「グランドi10」(12万4072台)と「グランドi20」(10万9679台)が昨年の販売好調をけん引した。昨年7月に発売した小型SUV「クレタ」は3カ月連続でSUV分野で販売首位に立った。現代自のインド市場でのシェアは17.3%で、日本・インド合弁のマルチ・スズキに次ぐ2位で、現地企業のマヒンドラ・アンド・マヒンドラの2倍に相当する。現代自は第3工場の建設も積極的に検討しているとされる。