ドラゴンクエスト(ドラクエ)や、ファイナルファンタジー(FF)などのゲームシリーズ作品で有名なメーカー、スクウェア・エニックス(スクエニ)。2016年1月13日付けのGoogle Play売上ランキングでは、『FINAL FANTASY Record Keeper』8位、『星のドラゴンクエスト』10位、『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』16位、『スクールガールストライカーズ』17位と、4タイトルで好調をキープしています。据え置きのゲームだけでなく、アプリでも年明けからも好調なスクエニ作品について、その人気の秘密に迫っていきます。
スクエニの人気アプリを徹底調査!
今回は先に紹介した4タイトルについて、それぞれの特徴、アプリ使用率、ユーザー層などについて調査していきます。
【調査対象アプリ】
- FINAL FANTASY Record Keeper
- 星のドラゴンクエスト
- ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト
- スクールガールストライカーズ
ランキング上位のドット絵RPG『FINAL FANTASY Record Keeper』
Note
- Google Playより引用
FF関連のアプリとして2014年9月にリリースされた『FINAL FANTASY Record Keeper』(FFRK)。プレイヤーは歴代のファイナルファンタジーの世界を冒険しながら、それぞれの世界に関する「記憶」を取り戻していくことが目的のRPG。グラフィックはスーパーファミコン時代を彷彿とさせるドット絵で描かれ、過去シリーズのキャラクター達が多く登場するところが特徴的です。制作はスクウェア・エニックスとDeNAによる共同で行われています。
過去シリーズのファンが中心か
まず、FFRKユーザーの男女年代比を見てみましょう。
Note
- [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
- 男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
グラフを見ると男性(青)の比率が多く、全体では男性が75.2%、女性が24.8%となっています。特に30代男性が一番多く、33.39%となっています。おそらくFFの過去シリーズ(特にFF4〜FF6のスーパーファミコン時代の作品)を子供の頃にプレイしていた世代であることから、過去シリーズのキャラクターが登場したり、ドット絵であるFFRKを懐かしさを持ってプレイしている人が多いのではと推測されます。
社会人ユーザーが多いと見られる
次はFFRKの時間帯別アクティブ率をチェックします。グラフは2015年12月平均のものです。
Note
- [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
- 時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。
週間平均(青色線)と土曜平均(灰色線)はほぼ同じような推移となっており、7時ごろ、12時、22時ごろにそれぞれアクティブのピークが見られます。30代男性ユーザーが多いことからも、比較的規則正しい生活を送っている社会人のユーザーが多いと見られます。
自由にキャラ設定できる『星のドラゴンクエスト』
Note
- Google Playより引用
『星のドラゴンクエスト』(星ドラ)は、2015年10月から配信されているドラクエ関連のRPGアプリ。主人公のキャラクターの名前、性別、容姿をプレイヤー好みに自由にカスタマイズできる点や、オートによる戦闘システムなどが特徴です。
10代、20代の若いユーザーが多くプレイ
では、星ドラユーザーの男女年代比を見ていきます。
Note
- [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
- 男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
先のFFRKと同様に男性ユーザーが中心となっていますが、比べてこちらは10代と20代のユーザーが多く存在しています。FFよりもシリアスさが少なく、敵キャラクターも可愛らしさのあるものが多いことなどから、若年層でもプレイしやすい仕上がりになっていることが要因ではないのでしょうか。また、従来のドラクエシリーズとは違ったスピンオフ的な作品になっているので、今までのシリーズを知らない人でも楽しめるようになっているところも特徴です。
プレイヤーは学生が多いと推測
時間帯別アクティブ率を見ていくと、次のようなことが分かりました。
Note
- [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
- 時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。
週間平均と土曜平均ともに、7時以降は23時まで多少の上下はあるものの特に大きな推移はなく、各時間で安定してプレイされているようです。日中もアクティブがあることから、大学生などの時間に融通が効くプレイヤーが多いのではないかと思われます。
モンスターズシリーズのアプリ版『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』
Note
- Google Playより引用
ドラゴンクエストの外伝的シリーズとして人気の「ドラゴンクエストモンスターズ」。そのアプリ版の新作品としてリリースされたのが『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』(DQSL)です。これまでのモンスターズシリーズの面白さを継承しながら、スマートフォンアプリとして手軽に楽しめるように改良されたシステムが人気を集めています。
大人男性が中心のユーザー層
さっそくDQSLの男女年代比をご覧ください。
Note
- [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
- 男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
グラフではやはり他アプリと同様に男性が中心ですが、10代、20代、30代、40代とそれぞれの年代ごとにユーザーがバランス良くばらけており、幅広い年齢層にプレイヤーがいることが分かります。
一部時間帯に特徴的なピーク
時間帯別アクティブ率を見ると、特徴的なピークがありました。
Note
- [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
- 時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。
土曜平均は基本的に横ばいとなっていますが、週間平均の線では11時、17時、21時にそれぞれアクティブのピークがあります。これはアプリの通知による影響と、10代のユーザーも多いことから、昼休み、学校終わり、そして社会人は仕事終わりの時間帯に集中しているのではと推測できます。
ラノベスタイルRPGとして話題の『スクールガールストライカーズ』
Note
- Google Playより引用
美少女キャラクターが多く登場し、ライトノベルとRPGを融合させた“ラノベスタイルRPG”として話題を呼んでいるのが『スクールガールストライカーズ』(スクスト)です。登場キャラクターの多さや綿密なストーリーが特徴的で、主にストーリーを進めていく「ミッション」と、他プレイヤーとのランキングを競う「対戦」という二つのゲームモードを軸に遊ぶことができます。
10代と30代男性が中心
スクストの男女年代比では他アプリとは異なった結果が出ました。
Note
- [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
- 男女年代別比率:そのアプリの対象期間における所持ユーザーのうち、男女×年代でみたときの各世代の割合
男性ユーザーが中心なのは他アプリと変わらずですが、10代と飛んで30代の男性がユーザーが突出して多くなっています。これは美少女キャラクターの多さと、男性受けの良いメカニックなデザインなどの要素が人気の要因であると考えられます。
ほぼ一日中高いアクティブ率を維持
時間帯別アクティブ率を見ていくと、他アプリよりも優秀な点が見つかりました。
Note
- [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
- 時間帯別アクティブ率:一日にアプリを起動したユーザーのうち、各時間帯に起動しているユーザーの割合。
週間平均と土曜平均ともに6時以降から23時まで比較的高いアクティブを継続していることが分かります学生である10代と社会人層の30代とユーザーがバラけていることから、それぞれの時間帯のアクティブがバランス良く続いているのではと推測されます。
ドラクエ関連は同時所持アプリも割合高
Note
- [データ元: App Ape Analytics (国内約3万台のAndroid端末を分析)/アクティブ数はApp Ape 推定による ]
- 同時所持:対象アプリと同時に所持されているアプリ
次は、同時所持アプリについて見ていきます。今回取り上げたアプリの中では、ドラクエ関連(星ドラ、DQSL)の2本の同時所持率が高く、共に23%以上を記録。ドラクエ関連アプリ同士でユーザーを流入させ合うことに成功していることが分かります。
FFRKも「ファイナルファンタジーポータルアプリ」、「FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS」などシリーズ関連アプリの同時所持率が高くなっています。ドラクエやFFはかなりの歴史を持つシリーズであり、スクエニもメーカーとしてファンからの信頼が厚いことから、シリーズもののアプリを同時所持している人が多いようです。
まとめ- 老舗ならではの完成度の高さと信頼性が人気の理由! -
2014年ごろから続々と強力なタイトルを輩出しているスクエニですが、やはりどれも完成度が高く、ユーザーからの信頼を裏切らないための努力が垣間見えます。「スクスト」など、これまでの路線とはまた違ったアプローチも話題を呼んでいるので、今後の新しいタイトルにも期待が高まります。
今回データを用いた、App Ape Analyticsでは 各アプリの男女年代比率、MAU、DAU、時間帯別アクティブ率…等を調べることができます。 Free版(無料)もございますので、是非お気軽にお試しください!まずは下の動画をチェック!
また詳細なデータにご興味がある場合は、お気軽にご連絡ください。 service@appa.pe