2016-01-23
■流行の先端で 
いやはや。
やはり流行というのにはどうにも抗いがたい。
僕は浮わっついた流行だの流行りモノだの、流行りの新言語だの流行りのフレームワークだのにはあんまり興味が無い。
なんていうか、流行りモノは流行りものでも、ホンモノとそうでもないものがある。これを間違えると結構致命的な手戻りが発生するので、プログラマーたるもの、その新技術がホンモノなのか、それとも一時のブームに過ぎないのか、しっかり見極める必要がある。
故にプログラマーは常に流行に敏感である必要があるのだ。
そこを見誤ると、下手すれば翌年には職がない。
ヒャッハー!戦争は地獄だぜ!
コンピュータの世界では、例えば軽々に流行を追いかけるよりは自分の手持ちのスキルを地道に伸ばしたほうが生存確率が高い場合が多い。この場合、来年の仕事がないということはまずないが、三年後の仕事は保証できない。けど、三年もあれば、とある新技術がホンモノか流行りモノかは十分見極めがつくし、次に主流になりそうな安定した技術の方向性がハッキリ見えてくるから、この段階で移行しても問題ない。
問題ないがしかし、この段階で移行するケースの場合は、当然、一番乗りした人たちよりは稼ぎが少なくなる。ここが難しくも面白いところだ。
しかし、最初の最初に新技術の最先端を追いかけると、そもそもそれ自体は全くカネにならない。
技術の単純な優劣の問題ではなく、クライアントが枯れた技術を欲するからだ。
「次のサービスはElixirで作りたいと思います」
とでも提案しようものなら
「なにそれ。Railsじゃないの?」
と、聞きかじった知識で問われ、
「ElixirはRailsコミッターの一人であるJose Valimが開発したもので・・・」
みたいな説明をする。
するとクライアントの担当者殿も上役に説明しなければならないから、その技術の実績はどうなのか、他にどんなサービスで使われているのか細かく聞かれる。
どの段階でツッコミが入るかわからないけれども、新しく実績がまだ少ない技術であればあるほど却下される確率は上がる。下手をすると、クライアントに提案する前に社内のチームリーダーなりCTOなりにストップをかけられるかもしれない。
まあそれくらいならまだいいんだけどね。
実際、運良く新技術でサービスを作り始めることが出来たとして、地雷をひとつも踏まずにサービスインできるかどうかもまた運次第である。
開発に一年くらい経過した頃にはすっかりコミュニティも冷えきっててあからさまなバグも修正されなくなっていた・・・なんていうディストピアもありえないとは言い切れない。
次の問題は、日本語のドキュメントがまだ少ない新技術や使い慣れない新言語に関して、それを使いたいと言い出した人間以外の人間が付いてこれるかということだ。
プロジェクトの規模がある程度になれば、一人で全て作るわけにはいかないから、数人、数十人の規模になる。その人達の不平不満のうちいくつかは絶対に「このへんてこな新技術を使おうと言い出した奴はどこのどいつだ」ということに向けられる。
新技術は新しいが故に穴もあるからだ。
さらにいえば、そのようにして人生の貴重な時間を消費して学習した特殊な言語環境が、次の仕事でも活かせればまだ報われるが、それもできないとするともう仕事すること自体が人生の浪費でしかなくなってしまう。
最悪なのは、リリースまであと一歩というところで、新技術自体のバグに行く手を阻まれるということだ。
これは実はけっこうある。なんでこの機能がチェックされてないのか、というもどかしさ。
それがオープンソースならマシな方で、それを自分で修正することができる。
しかしそれは「原理的に可能」というだけであって、土壇場でそんなコアの部分の修正が毎回間に合うと期待すべきではない。
だから安易に流行を追っかけるのは難しいし、数少ない例外は自社で完全に完結するサービスなりツールなりの開発に留めることだろう。
長々書いたが、要は追いかけるべき流行と安易に追いかけるべきではない流行があるということである。
インフルエンザA型と診断されて三日目
咳をしすぎて腹筋が鍛えられ、食事が食えないので体重が減り、39.4度まで上がった熱もタミフルで35.6度まで下がってしまい不安になるも下げ止まった。
いやーこの流行はいかんよ。いかん。
この週末予定していた講演も2つもキャンセルになり、せっかく時間を採っていただいた方々には大変申し訳無いことをしました。予防接種には行ったんですけどね。
やはり教訓としては、予防接種をしたからといって油断しないこと。
あと、やっぱり寒い時にはもっとうんざりするくらい暖かい格好で出歩くこと。
・・・って小学生か僕は。
現代科学の粋、タミフル先生のおかげで熱は下がり、後は軽い頭痛と断続的なリンパ痛があるくらいですが、今日入れてあと三日くらいはウィルスをばらまく危険性があるので自宅でおとなしくしています。
インフルエンザ パンデミック 新型ウイルスの謎に迫る (ブルーバックス)
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