クロアチア新政権 政治経験ない財界人を首相に指名

1月23日 14時35分

経済が低迷する旧ユーゴスラビアのクロアチアで、新たに発足した政権が政治経験のない財界人を首相に指名し、今後、経済の立て直しや難民問題を巡って手腕が試されることになりそうです。

クロアチアでは去年１１月の総選挙で、中道左派の「社会民主党」などの連立与党が中道右派の「クロアチア民主同盟」を中心とした野党連合に敗れました。クロアチア民主同盟を中心とする連立政権は、政治経験のない、製薬会社の幹部のオレシュコビッチ氏を首相に指名し、２２日、正式に就任しました。クロアチアは３年前にＥＵ＝ヨーロッパ連合に加盟しましたが、失業率がＥＵの中で３番目に高い１６％となるなど、厳しい経済状況が続いています。またクロアチアでは中東などから難民が押し寄せてたびたび混乱が起きていて、クロアチア民主同盟は難民の流入を抑えるために国境管理を強化すべきだと主張してきました。オレシュコビッチ首相は経済の立て直しや難民問題を巡って手腕が試されることになりそうです。