山下洋輔さん ミャンマーの伝統楽器奏者と共演

1月23日 7時07分

ジャズピアニストの山下洋輔さんがミャンマーを訪れて現地の交響楽団と共演し、ミャンマーの伝統楽器の奏者と白熱した即興演奏の掛け合いを繰り広げました。

ミャンマーの国立交響楽団は軍事政権時代に活動が制限され、コンサートもできない状態が続いてきましたが、３年前から日本人指揮者の山本祐ノ介さんの指導の下、本格的な活動を再開しています。
２２日、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで、山本さんの親戚でジャズピアニストの山下洋輔さんをゲストに招いてコンサートが開かれ、ジャズと交響楽団の異色の共演に大勢の市民が詰めかけました。
コンサートではベートーベンの交響曲などクラシック音楽のほかに、映画音楽やミャンマー民謡なども披露され、なかでもミャンマー伝統の打楽器「サイン・ワイン」と山下さんの共演では、ジャンルを越えた白熱した即興演奏の掛け合いが繰り広げられ、聴衆から大きな拍手を浴びていました。
演奏後、山下さんは「こんなに楽しいコンサートはめったにない。お客さんもすばらしく、すっかりこの国が好きになりました」と話していました。