ソウル地方警察庁知能犯罪捜査隊は21日、長さ100メートルのトンネルを掘って送油管に穴を開け、石油を盗んだ疑いで、S容疑者(35)ら3人を逮捕した。
警察によると、S容疑者らは昨年初め、忠清北道清州市興徳区玉山面の京釜高速道路下り線に沿って、地下に送油管が敷設されているという情報を入手した。それから間もなく、S容疑者らは送油管が通っている場所から高速道路を挟んだ反対側にある空き地を借り、小規模な工場に見える大きなコンテナを設置した。他人に見られないよう、コンテナの中で重機を使い、地下5メートルまで穴を掘った後、そこから送油管が付設されている所まで、高速道路の下を通る100メートルほどのトンネルを掘った。同年9月ごろ、トンネルは送油管のある場所まで到達し、そこでS容疑者らは送油管に穴を開け、3カ月にわたって時価21億ウォン(約2億520万円)相当の石油を盗んだと推定されている。なお、S容疑者ら3人は運搬役だったとみられる。