米大統領選 共和党ペイリン氏がトランプ氏支持表明

1月20日 13時40分

アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びまで残り２週間と迫るなか、共和党の元副大統領候補で、今も保守派に人気の高いサラ・ペイリン氏が、共和党内で支持率トップのトランプ氏への支持を表明し、トランプ氏にとっては追い風となりそうです。

アメリカ大統領選挙の候補者選びは、来月１日に、中西部アイオワ州で、全米に先駆けて与党・民主党と野党・共和党がともに党員集会を行う予定です。
これに先立って、共和党内で支持率トップのトランプ氏は１９日、アイオワ州で集会を開き、この場に、８年前の大統領選挙で共和党の副大統領候補となったサラ・ペイリン元アラスカ州知事が突然、姿を見せました。さらに、ペイリン氏は演説し、「アメリカを再び偉大な国にするのにふさわしい候補者を支持しよう。次の大統領はトランプ氏だ」と述べて支持を表明し、トランプ氏も「大変、光栄だ」と笑顔で応じていました。
ペイリン氏は、４年前の大統領選挙でも立候補が取りざたされるなど、保守派の市民運動ティーパーティーや、共和党の女性、そしてキリスト教の価値観を重視する保守派などから今も根強い人気を集めています。
初戦のアイオワ州では、ティーパーティーから支持を受けるクルーズ上院議員がトランプ氏を追い上げていますが、ペイリン氏の支持表明はトランプ氏への追い風になるとみられ、およそ２週間後に控えた候補者選びに向けて、選挙戦は一層激しくなっています。