憧れるよね、「ユーチューバー」。
あと、「ブログ飯」とかね。
自分の好きなことやって、お金ももらえて、時間にも縛られない。なんて素晴らしい生き方なんだろう、と。
サラリーマンとして毎日やりたくもない仕事をしている僕にとっては羨ましすぎる仕事だよ。
で、最近だと「将来はユーチューバーになりたい!」なんて言ってる小学生もいるらしいのよ。僕の将来の夢なんて「大工さん」だったぜ...小学生進化しすぎだろおい...
で、僕は高校生の頃に映画を作っていた経験があったから、その頃からYouTubeに遊びで作った動画を投稿していて、実際に収益も出た。(数千円だけど)
でもそのうち飽きてしまって、大学受験で忙しくなったのもあり、動画投稿からはしばらく離れていたんだけど、「動画を投稿するだけでお金がもらえる」というのがやっぱり衝撃で、大学の卒業論文は「動画投稿の収益化」について書きました。
その時に読んだ「YouTubeで食べていく」という本を最近また読みなおしたので、書評という形でまとめます。
目次
著者のジェットダイスケ(愛場大介)とは?
そもそも著者のジェットダイスケさんとはどんな方なのか、ということ。
ジェットダイスケ(本名:愛場大介)さんは、1974年富山生まれで、大阪芸術大学映像学科を卒業されており、日本で最初の動画レビュアーと言われています。
彼もまた「ユーチューバー」であり、現在ユーチューバープロダクション「UUUM」の顧問も務めています。
僕もチャンネル登録している大好きなユーチューバーさんです。
デジタル製品のレビューが中心で、独特の話し方は好き嫌いが分かれるかも...笑
要するに、この本は、ネット動画文化に精通しているジェットダイスケさんが見る「YouTube」とは何か、ということ。
まず最初に言っておかなければいけないのは、この本は「YouTubeで食べていくにはどうすればいいのか」を書いたハウツー本では無いということ。
「僕はこんなに稼いだよ!みんなにも出来るから始めてみよう!」みたいな本って今たくさん出てるよね。
例えば上の本とか。この本も読みましたが、内容がスッカスカすぎて書評にしたらたぶん5行で終わります。 オススメしません。(別にHIKAKINさんが嫌いなわけじゃないよ。)
話を元に戻すと、「YouTubeで食べていく」は、タイトルだけ見れば、「ユーチューバーとして食べていけるようになる方法を書いた本」という感じだけど、実際は真逆。
むしろ、「YouTubeで大きく稼げるというのは絶対に違う」とまで言い切っている。
YouTubeという個人メディアの可能性
本書の大まかな流れとしては、
- YouTubeでお金が稼げる仕組み
- ユーチューバーとは何者か
- ビジネスプラットフォームとしてのYouTube
- ジェットダイスケさんが考える「ネット動画」
- 動画メディアの移り変わり
といった感じ。
中でも、ユーチューバーへインタビューした内容を、ユーチューバーとしての視点で解説してくれるから、ものすごく分かりやすい。
本書で紹介されているユーチューバーを一部紹介します。
・劇団スカッシュ。
もともとは劇場で活動する劇団だったが、YouTubeに軸足を移し、ショートドラマや旅動画などを配信。
僕は劇団スカッシュさんが大好きで、劇場公演も見に行きました。「YouTubeで好きになって観にきた」という方が多かったです。
・AppBank(マックスむらい)
企業としてYouTubeを活用して大成功した例。マックスむらいさんの会社です。AppBank、最近上場したね。
・Megwin。
売れない芸人がYouTubeやったら大ブレイク。
その他、趣味の延長としてYouTubeに動画投稿をしているユーチューバーなど、それぞれ特徴の違う様々なユーチューバーが紹介されていて、直接的なノウハウではないけども、ここからYouTubeビジネスのヒントは十分得られると思います。
ネット動画のマネタイズの仕組みに始まり、人気ユーチューバーへのインタビュー、メディアの移り変わりとYouTubeの今後まで、ネット文化に精通したジェットダイスケさんだからこそ書ける内容でした。
印象に残った言葉
この本を読んで特に印象に残っている言葉を3つ紹介します。
1.YouTubeの役割は、社会におけるセーフティネットに近い
ジェットダイスケさんは、「動画投稿で稼ぐのは難しい」と前置きしつつ、以下の様なことを書いています。
YouTubeの役割は、「稼げる」「儲かる」ことではなく、むしろ社会におけるセーフティネットに近いものではないかと感じています。
初期投資ゼロで、お小遣い程度であってもお金を得ることができるのです。たとえば、食えないと言われる業界で夢を追う若者を支えるものになりうるかもしれません。
YouTubeで大きく稼ぐのは難しいけど、一時的な収入源、もしくはサラリーマンの副収入源として考えれば、意義はあると。
これは今書いている「はてなブログ」でもそうなんだけど、僕みたいな弱小ブロガーの書いたブログですら、月に数千円の収入がある。セーフティネットっていう捉え方は、すごく現実感がありますね。
2.YouTubeの再生回数は「時価」のようなもの
本書の中で、人気ユーチューバーのMegwinさんのインタビューの中の言葉。
YouTubeでの再生回数というのは、言ってみれば時価みたいなもので安定しません。YouTube以外でお金を稼ぐための方法をきちんと考える必要があります。
僕もはてなブログを始めてから、プロブロガー 、いわゆるブログ飯をされている方のブログもたくさん読んでいる。
で、そういう生活してみたいなぁと思いつつも、やっぱりブログだけで食べていくなんて怖すぎる。アクセスカウンターを気にしてばっかりの生活になりそう。下手したらサラリーマンよりストレス多そう。
3.誰かのコピーではなく「自分の動画」を作ってほしい。
みなさんには、誰かのコピーではなく「自分の動画」を作ってほしいのです。最初からは難しくても、模索を続けていればいつか自分だけのものにたどり着けるかもしれません。
僕は毎日2時間近くYouTubeを見る、テレビっ子ならぬ「YouTubeっ子」なわけなんだけど、最近は人気ユーチューバーに影響されてYouTubeを始めたであろう人達が大量出現しています。
そのほとんどが、人気ユーチューバーの動画の作り方を真似て作ってるから、おんなじような動画ばっかり。商品レビューとか。(しかも人気ユーチューバーほどの財力はないから、コンビニのお菓子とかそんなん)
たぶん彼らは、それが有名になるための近道だと思っているんだけど、ジェットダイスケさんの言うとおり、「自分は何者か」ということを知って、他人には出来ないことをしなければ有名になんかなれないと思います。
(偉そうに言っちゃったけど、このブログも日々模索中です...。 )
まとめ
この本はYouTubeで飯を食うための方法は書いていない。
けど、ユーチューバーになりたい、YouTubeで飯を食いたいと思っている人は絶対に読むべきだと思います。
あと、別に動画を投稿する側ではなくて、観るだけの人も、この本を読んでからYouTubeを見ると、さらに楽しめますよ。間違いなく。
今年はユーチューバーデビューしようかな。
以上!またみてね!
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