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中国 日本からの直接投資が25%余減少1月20日 20時26分
中国政府は、去年1年間の日本からの直接投資が前の年に比べて25%余り減少したと発表し、日本企業の間で、経済が減速する中国でのビジネスに対する慎重な見方がとりわけ根強いことがうかがえます。
中国商務省は20日、去年1年間の海外から中国への直接投資の状況を発表し、このうち、日本の企業が中国に工場を作るなどの直接投資をした額は32億ドル余りで、前の年より25.2%減少しました。減少率はおととしの38.8%からはいくぶん改善したものの、3年連続の落ち込みとなり、日本企業の間で、経済が減速する中国でのビジネスに対する慎重な見方がとりわけ根強いことがうかがえます。
また、中国の人件費の高騰や、ここ数年の円安・人民元高の傾向の影響で、中国に投資をしても利益が出にくくなっていることも落ち込みの背景にあるとみられます。
日系企業で作る団体の関係者は「製造業では中国に進出するメリットが年々薄れてきている。今後、市場の拡大が見込める小売りや物流、それに介護などの分野で投資が伸びるかが注目点だ」と話しています。
一方、海外から中国への去年の直接投資の総額は1262億ドル余りで、前の年より6.4%増加し、国と地域別ではASEAN=東南アジア諸国連合が22.1%増加しました。また、EU=ヨーロッパ連合も4.6%増加していて、日本の落ち込みの大きさが目立っています。
また、中国の人件費の高騰や、ここ数年の円安・人民元高の傾向の影響で、中国に投資をしても利益が出にくくなっていることも落ち込みの背景にあるとみられます。
日系企業で作る団体の関係者は「製造業では中国に進出するメリットが年々薄れてきている。今後、市場の拡大が見込める小売りや物流、それに介護などの分野で投資が伸びるかが注目点だ」と話しています。
一方、海外から中国への去年の直接投資の総額は1262億ドル余りで、前の年より6.4%増加し、国と地域別ではASEAN=東南アジア諸国連合が22.1%増加しました。また、EU=ヨーロッパ連合も4.6%増加していて、日本の落ち込みの大きさが目立っています。