SpaceXのロケット海上着陸、だんだん成功に近づいてる
失敗は成功の母。
何かを成功させるには、まず失敗、そして失敗、さらなる失敗が必要です。そして毎回ちょっとずつ違う失敗パターンを踏むことも大事です。SpaceXのロケットは海上のはしけへの着陸に挑戦し続け、まだ成功させていませんが、過去3回の着陸シーンを並べてみると着実に改善しつつあるのがわかります。
ロケットの地上への着陸はすでに成功させたSpaceXですが、海上のはしけへの着陸にはまだ挑戦中です。先週末、1月17日(現地時間)には3度目の挑戦をしましたが、やはり失敗に終わっています。
まず2015年1月に最初に海上着陸を試みたときは、作動液不足によって機体をコントロールするグリッドフィンが動かなくなり、かなりのハードランディングになりました。ロケットははしけに激突、爆発しました。
その次の挑戦は2015年4月でした。前回よりはややソフトランディングになりましたが、ロケットの横の動きが大きく、上空から斜めに降りてきました。結局こちらも爆発しました。
先週末、17日の海上着陸は初めて太平洋上で行われ、はしけのデッキからライブストリームするのも初めてでした(一番大事なところで一時途絶えてしまいましたが)。
ロケットのタッチダウンは十分ソフトで機体もまっすぐでしたが、立ったままの状態を保つことができませんでした。4本ある足のひとつが正しく開かなかったのです。SpaceXのイーロン・マスクCEOによれば、打ち上げ時の天候は厚い霧で、その水滴が付いて凍ってしまった可能性があるとのこと。
でも今回は初めて、機体がある程度の大きさを保ったまま割れたので、その分何がどうだったのか調査もできそうです。
着実に進歩しつつあるSpaceX、次こそは成功を!と期待が高まります。
Mika McKinnon-Gizmodo US[原文]
(miho)