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エレベーター監禁を認める 元シンドラー社員初公判
エレベーターのドアを開かないようにして利用者を閉じ込めたとして、監禁と威力業務妨害の罪に問われた元シンドラーエレベータ社員、李雄大被告(36)=懲戒解雇=の初公判が20日、東京地裁(石井俊和裁判長)で開かれた。李被告は起訴内容を認め「多くの方にご迷惑をお掛けし、申し訳ない」と謝罪した。
検察側は冒頭陳述で「昨年6月に懲戒処分で支店長から降格された腹いせに、エレベーターを故障に見せ掛けて誤作動させ、利用者を閉じ込める行為を繰り返していた」と指摘した。
李被告は、公判で「降格はパワハラが原因で、処分には納得している」と述べ「会社は高額の保守料をもらっているのに部品を交換しておらず、(トラブルを起こして)目を向けさせようと思った」と明かした。