光州広域市伏竜洞にある1世紀前半の墓から、2000年前の中国の銅銭が大量に出土した。
財団法人「東北アジア支石墓研究所」(李栄文〈イ・ヨンムン〉所長)は18日「光州・伏竜洞の道路拡張工事区間を発掘調査した結果、初期鉄器時代(馬韓)の墓から、中国の王莽が建てた新朝(8-23年)の銅銭『貨泉』およそ50点が束になって出土した」と発表した。これまで「貨泉」が韓国の墓から出てきた例はなく、束で出土したのも初めてだ。韓国で発見された「貨泉」はわずかに19点で、しかも主に貝塚などから1-2点程度出土するだけだった。
「貨泉」は、韓半島(朝鮮半島)では栄山江流域や南海岸、済州島など限られた地域でのみ出土する。同研究所は「伏竜洞の初期鉄器時代の墓から『貨泉』の束が出たということは、当時中国と直接交易した馬韓の政治集団が、南海岸や栄山江の海上交易路沿いに形成されていたことの証拠」とコメントした。