韓国兵務庁が今月6日、旅客船セウォル号沈没事故で犠牲になった壇園高校の生徒92人に宛てて徴兵検査の案内を送っていたことが分かった。
兵務庁が「徴兵検査の日付および場所の選択に関する案内」を送った92人は、今年の徴兵検査の対象になる1997年生まれ。案内に対し遺族の一部が強く抗議したことから、兵務庁は18日に報道資料を発表し、公式に謝罪した。案内を受け取った一部の遺族は「夜通し家族みんなが泣いた」「政府が少し気を使ってさえいれば、死んだ息子を徴兵検査すると通知してくることはなかっただろう」とコメントした。
兵務庁は、2014年7月に壇園高校に対して、また15年10月には首相室傘下の国務調整室に対して、壇園高校生徒の死亡者・行方不明者リストが欲しいと要請した。しかしどちらも「現行法上、遺族の同意がなければ知らせることはできない」と伝えてきたという。