台湾出身ツウィの中学担任教諭「中国と韓国に腹が立つ」

台南市の世論沸騰

台湾出身ツウィの中学担任教諭「中国と韓国に腹が立つ」

 韓国ガールズグループ、TWICEの台湾人メンバー、ツウィ(周子瑜、16)の故郷である台湾南部の台南市を訪れた。駅職員(45)は「台南では総統選・立法委員選(16日)の熱気がすごかった。台南は投票率が高い場所ではないのだが、ツウィの謝罪映像を見て怒りを感じ、朝から列をつくって投票した」と話した。

 台南市では台湾独立傾向が強い民進党が総統選で67%、立法委員選で77%という台湾全土でトップの得票率を得た。

 ツウィの家族が住む台南市南聖里の住民は投票前日、「ツウィのために投票しよう」とモバイルメッセンジャーで呼び掛けた。飲食店経営者(35)は「ツウィのように純真で正直な子を中国は残忍にいじめた。何よりも台湾を馬鹿にした事実に耐えられない」と話した。

 ツウィの母校である復興国民中学では、後輩らが「ツウィを応援していると伝えてほしい」と話した。3年5組の教室では黒板に「ツウィがんばれ」「台湾」と書き込み、記者は生徒から「写真を撮って」とせがまれた。生徒(14)は「まだ若い先輩が海外で政治的問題に巻き込まれるさまを見て、クラス全員がフェイスブックに『ツウィのために投票を』と書いた」と語った。

 ツウィの担任を務めた施錦治さんは「ツウィがあまりにかわいそうで中国と韓国に腹が立つ。ツウィは静かで言うことを聞く性格だったし、政治的傾向もなかった。中国がツウィを『台湾独立支持者』と決め付け、韓国の所属事務所も『すべきではない謝罪』をした。台湾から来た女の子が台湾の旗を振ることの何が間違っているのか」と憤った。施さんは同窓生と共にツウィに慰めのメッセージをモバイルメッセンジャーで送った。

 台南市南聖里に住む同窓生は「ツウィの両親は美容整形業者を営んでおり、14日に娘を慰めるために韓国に向かった」と話した。18日の台湾現地メディアによると、ツウィの母親は「事件が早く沈静化し、娘が再び楽しむ歌ったり踊ったりできるようになることを望む」とコメントしたという。

台南=イ・ボルチャン記者
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