フィードフォースが明日の企業コミュニケーションを全力で考えるブログ
こんにちは!全力マーケターを目指す全力ブロガーの太田です。
突然ですが、Tealium(ティーリアム)という企業をご存知でしょうか?
2008年にアメリカのカリフォルニア州で設立された会社で、世界中に拠点を持ち、タグマネジメントを強みとしたリアルタイム統合マーケティングソリューションを提供しています。
日本にも拠点を持っていて、2015年の10月には日本の拠点を強化することを発表しました。
☆Tealium(ティーリアム)が日本の拠点を強化し、グローバル展開を推進(共同通信PRワイヤー)
しかしながら、実際にティーリアムがどのようなサービスを提供しているのか詳しく知っている人は少ないと思います。
そこで今後、日本でも大きな盛り上がりを見せるであろうティーリアムのサービスについてわかり易く解説してみました!
一読ください!
【目次】
ティーリアムは先述したとおり2008年にカリフォルニアで設立された会社です。設立当時はタグマネジメントサービスを提供していましたが、現在では、タグマネジメントを派生させた「リアルタイム統合マーケティングソリューション」も提供しています。
この「リアルタイム統合マーケティングソリューション」は、簡単に言うと、ユーザーが導入しているDMPやMAツールと連携することで、それぞれのマーケティングツールに蓄積された顧客の行動データなどをリアルタイムで一元的に統合、管理、分析し、最適なターゲットに最適なアプローチを行えるようにするサービスのことです。
現在、ティーリアムは世界の主要な企業を含む500社以上の企業を顧客に持ち、同社が提供するサービスは2万以上のサイトで使用されています。
ティーリアムが提供するのはTealium Real-Time Customer Data Platform(CDP)というマーケティング支援のプラットフォームで、現在、ティーリアムのサイト上で紹介されている
の4つの製品から成っています。
☆Tealium Webサイト
Tealium IQは企業向けのタグマネジメントシステムで、Webページに埋め込むことで様々な顧客情報を集めるためのプログラムである「タグ」をプログラミングなしに簡単に設置、管理できるようにするサービスです。Tealium for Mobileでは、デスクトップでの顧客の行動だけでなく、モバイルWebページやモバイルアプリケーションを利用する際の行動も追うことができ、その情報はTealium IQに統合されます。
そして、そのタグから顧客の情報を集め、管理、分析するのがTealium AudienceStreamになります。タグマネジメントを活用してフロントエンドでデータの統合を行うため、バックエンドでの処理に比べ効率が良く、リアルタイムでデータを管理できるのが特徴です。
Tealium DataAccessは上記の2つのプロダクトが集め、統合したデータを他のツールに転送するプロダクトです。例えば、Google Analyticsなどの分析ツールにデータを供給できます。
ティーリアムのサービスで最も革新的な所は、「タグマネジメントを応用してフロントエンドでデータ統合を行うことで、他社が提供しているDMPやマーケティングツールとの連携が、バックエンドでマーケティングツールごとにデータ統合を行う必要なくリアルタイムで可能になる」という点です。
例えば、ティーリアムが出している例だと
「アドビのアクセス解析ツール」、「IBMのメール配信ツール」、「オラクルのMAツール」を同時に使っている企業がティーリアムのサービスを導入すれば、それぞれのツールで収集された顧客の情報をシームレスにリアルタイムで統合可能になり、複数のサービスをより効率よく使うことが可能になります。
(引用元:タグマネジメントから「リアルタイムオーディエンスマネジメント」へ進化を遂げるTealium ~ その躍進の秘密)
従来までは、各社が提供するツールごとに散在するデータ群をバックエンドで連携、統合していくのが一般的でしたが、それだと1日に一回まとめて統合するのみになり、リアルタイムでの統合が困難でした。
フロントエンドでデータ統合を行うというアプローチは、まさに、タグマネジメントからビジネスを始めたティーリアムならではの強みとなっています。
また、ティーリアムはクライアントの自社保有データを最大限に活用することに注力しているので、外部データを使用して新規顧客を獲得するという目的よりも、Webサイトに訪問してくれたユーザーのコンバージョンと利用頻度を向上させることに強みを持っています。
連携したサービスをフル活用し、最適なタイミングで最適なユーザーに、最適なアプローチを行うことでユーザーのロイヤルティを上げることがティーリアムがクライアントに提供する大きな価値の1つになっているのです。
今回は、ティーリアムについて書きました。
多様なマーケティング手法が行えるようになった現在、それぞれのチャネルごとに蓄積された顧客の行動データなどを一元的に分析するニーズは増えているように思えます。
そのため、様々な企業がDMPやMAツールを提供するようになったのですが、今度は、複数のツールをうまく活用するためのサービスが必要になりました。
ティーリアムは、そうしたニーズに対する解決策の1つを提示しているように思えます。
今後も、日本でティーリアムが盛り上がっていくのではないでしょうか。