成功者になれる人と、そうでない人の違いはなんだろう?
その答えは幾つかあるかもしれないが、その中の一つに間違いなく存在していることが「情熱」である。
プロブロガー「イケダハヤト」氏はこう語っている。
成功者と呼ばれる方々を観察していると、彼らが今の職業なりビジネスを、決して「儲かるから」やっているわけではないことがよく分かります。
もっといえば、「儲かるから」という理由で何かに取り組む人は、決して一流になることはできません。たとえば「儲かるからプロ野球選手になる」「儲かるからプロブロガーになる」「儲かるから起業家になる」などなど。
その理由はシンプルで、「儲かるから」というモチベーションの持ち主は、「儲からない時期」を乗り越えることができないからです。
とはいえ、情熱というのは、一流になるための「条件のひとつ」にすぎません。
野球が好きだからプロになれるとは限らないわけです。音楽がどれだけ好きでも、プロのミュージシャンになれるわけではありません。
成功者というものは、情熱に加えて、運や人脈、学習態度、金銭的な問題などなど、さまざまな外的要因によって、偶然生まれるものです。
自分で成功をコントロールできるなんて考えは、傲慢もいいところです。
できることといえば、ひたすら活動し、運が舞い降りてくるのを待つのみでしょう。
社会派ブロガーとして有名なちきりん氏も、以下のように語っている。
「こんなこと書いても誰も関心をもたないかも。それでもあたしはこれを書きたい!」ってことを、書き続けたい。と思って、書いてたら、人気がでるまでに4年かかった。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2013, 4月 6
でも別に「人気がでてほしい」と思って書いてたわけでもないので、4年は長くもないし、下積みでもないです。書きたいことを書けるたのしい時間だっただけ。それは今も同じですけど。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) 2013, 4月 6
僕の場合も、僕はもともとブロガーとして成功することを夢見た人間だったが、結局「儲からない時期」を乗り越えることができなかった。
当時の僕にとって「ブロガーになる」とは、ただただ「金銭を稼ぐこと」しか意味を見出せない行為だった。
あとはせいぜい、
- ブログを書いて、それを多くの人に読まれたい。
- みんなの話題になりたい。
という程度の承認欲求くらいしか、僕はブログを書くことに価値を見出せていなかった。
しかし、その程度の願望は、僕にとってそこまで強く願えるほどのものではなかった。
意識と無意識の両方で、自分という人間の全身全霊をもって全力で「それが欲しい」と思えるほどのことではなかった。
だから僕は、ブロガーとしては挫折したのだと思う。
イケダハヤト氏は、なんのかんのいって「高知をおもしろくしたい」「労働者が組織に縛られない世界にしたい」といったビジョンがある。
そこに情熱を抱いている。
それをもとにブログを書いている。
ブログを書くという行為に、そういう情熱を載せている。
そこが当時の僕との、決定的な差だったと思う。
最終的に僕が行き着いた先は、「タロット占い屋」だった。
僕にとって「人の相談を聞くこと」「それについてなんらかの指針を示すこと」「相談者の本心を引き出すこと」は、とても情熱が湧き上がる行動だった。
僕はそういう自分がすごく好きだったようだ。
そう、ただただそれが好きなのだ。
好きだから、儲からなくても自然と続けていける。
やりたいと思うことができる。
頑張っているつもりがなくても、自然と頑張れてしまう。
僕はタロット占いを通して、「人の苦悩を解決したい」「人の心を前向きにしたい」という自分の衝動をのせることができている。
そういう自分であることを、どことなく誇りに感じているし、そういう自分を体現できていることに喜びを感じている。
だから僕は、ブロガーとしてはうまくいかなかったけれども、占い屋としてはうまくいったんじゃないかと思っている。
おしまい( `・ω・´)