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レッドブルが、F1マシンでは走れないはずの雪道に挑んだ。レッドブルのジュニアチームであるスクーデリア・トロ・ロッソに所属するマックス・フェルスタッペンが、特別に改造されたF1マシンでオーストリア、キッツビューエルのスキーコース、シュトライフを駆け抜ける映像を紹介しよう。
これは正真正銘のF1マシンで、昨年ダニエル・リチャルドが乗りパース・スピード・フェスティバルのドラッグレースを走った車両と同じもの。オーストラリアの情報メディア『News.com』によれば、レッドブルのメカニックはマシンの車高を少し上げ、スパイクタイヤとチェーンを装着し、フェルスタッペンがマシンを操りやすいようにエンジンのソフトウェアを調整したという。
レッドブル・チームのあるメンバーは『News.com』に対し、「我々のマシンは800hpの後輪駆動。これで雪の上を走るのはどう考えても難しい」と語った。それなのに、フェルスタッペンは滑りやすい雪道をただ上り下りするだけでは飽き足らず、大勢の観衆の前できれいなドーナッツ・ターンを披露した。
「すごく気持ちよかったし、楽しかった。マシンがコースアウトしないようにするのは大変だったけどね」とフェルスタッペンは言う。弱冠18歳の彼が運転免許を取得したのはほんの数か月前のこと。そんな彼にとって、今回の挑戦はいい経験になったに違いない。彼は17歳と6か月という若さでF1に初参戦し、史上最年少のF1ドライバーになった。エナジードリンクでその名を知られるレッドブルは、ド派手なスタントが大好きだが、最近のF1の戦績は芳しくない。エンジンのレギュレーション変更から苦境に陥り、これが原因で昨年末には今シーズンの参戦が危ぶまれるほどの状況だった。結局、別のエンジン供給元を見つけようとしたが失敗し、"タグ・ホイヤー"のバッジネームを付けたルノー製のパワーユニットを今年も引き続き使用することになった。
By Erin Marquis
翻訳:日本映像翻訳アカデミー