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入浴中の死亡事故 10年前の1.7倍に1月20日 17時34分
入浴中に心臓などに負担がかかり死亡する事故が、10年前の1.7倍に増えていることが分かり、消費者庁は、特に冷え込みが厳しいこの時期は急激な温度差に伴う「ヒートショック」などに注意するよう呼びかけています。
消費者庁によりますと、おととし1年間に、入浴中に心臓などに負担がかかり風呂場で溺れて死亡した人は全国で4866人に上り、10年前の1.7倍に増えています。ほとんどが55歳以上で、この統計には表れない、風呂場で倒れたあと病院で亡くなるケースも多いということです。
入浴中に亡くなるケースは、冷え込みが厳しい12月から2月にかけて特に多く、寒い脱衣所から熱い風呂に入った際に、急激な温度差で血圧が上下して心臓などに負担がかかる「ヒートショック」などが原因になっています。
入浴中の事故は健康な人でも起きますが、消費者庁が55歳以上の3900人を対象にアンケートを行ったところ、健康な人でも危険性があることを認識していたのは3割にとどまったということです。このため、消費者庁は、入浴中の事故は健康な人でも起きるおそれがあることをしっかりと認識し、脱衣所をできるだけ暖かくすることや、風呂の温度は熱すぎない41度以下に設定することを心がけ、さらに、高齢者がいる家庭では入浴中の様子をうかがうなど十分注意するよう呼びかけています。
入浴中に亡くなるケースは、冷え込みが厳しい12月から2月にかけて特に多く、寒い脱衣所から熱い風呂に入った際に、急激な温度差で血圧が上下して心臓などに負担がかかる「ヒートショック」などが原因になっています。
入浴中の事故は健康な人でも起きますが、消費者庁が55歳以上の3900人を対象にアンケートを行ったところ、健康な人でも危険性があることを認識していたのは3割にとどまったということです。このため、消費者庁は、入浴中の事故は健康な人でも起きるおそれがあることをしっかりと認識し、脱衣所をできるだけ暖かくすることや、風呂の温度は熱すぎない41度以下に設定することを心がけ、さらに、高齢者がいる家庭では入浴中の様子をうかがうなど十分注意するよう呼びかけています。
「ヒートショック」とは
「ヒートショック」とは、体が受ける温度の急激な変化によって血圧が激しく上下し、危険な状態に陥るものです。
寒い脱衣所で服を脱ぐと血管が収縮して血圧が上がり、熱い風呂に入ると今度は血管が広がり血圧が下がります。このように、血圧が大きく上下することで心臓や脳の血管などに大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞、失神などの症状を招きます。
寒い脱衣所で服を脱ぐと血管が収縮して血圧が上がり、熱い風呂に入ると今度は血管が広がり血圧が下がります。このように、血圧が大きく上下することで心臓や脳の血管などに大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞、失神などの症状を招きます。