やきとんが好きで、しょっちゅうやきとん屋に行っている。焼き鳥よりも断然やきとん派。濃厚なタレを塗りたくった、無骨でデカいやきとんが特に好みだ。
「筑前屋」は直営店だけで都内10店舗を超えるやきとん屋。人形町本店は古民家風で粋な造りなのだが、まさかこんな落ち着いた空間で、度肝を抜かれる斬新なメニューに出くわすとは思ってもみなかった。
しかも、度肝を抜かれたのは本題の焼きとんじゃあなくって、サラダなんですわ。
メニュー表はこんな感じ。
焼きとん1串150円から、一品料理も揚げ物から鉄板焼きまで200円台から400円台のメニューが豊富にそろっているので、ふらっと立ち寄ってさくっと飲み食いできる気軽な焼きとん屋さんだ。
変わり種があればとりあえず試してみるのが性分なので、バカ盛ポテトフライ&バカ盛からあげ&バカ盛サラダのバカ盛メニューを3種類頼みつつ、そのほかのメニューを注文していく。
▲塩もみキャベツ 280円
前菜がわりの塩もみキャベツ。かるくごま油でも味付けされているので、たんなるキャベツながら飯のおかずとしても耐久度のある優れものだ。
▲自家製さつま揚げ 480円
ほくほくのさつま揚げ。ショウガをつけて、しゃきしゃきの薬味と一緒に食べる。もちろん旨い。
▲ニラ玉焼き 280円
ニラ玉焼きも大きくて、面白い見た目。黄色い卵に緑のニラがよく映えて、食欲をそそるじゃあないですか。
塩でもタレでも焼きとんは旨い。
【バカ盛サラダが、常識をはるかに超えたバカ具合だった!】
▲バカ盛りポテトフライ 480円
焼きとんをつまみながらハイボールを飲んでいるところに、運びこまれてきたバカ盛りポテトフライ。さながらポテトの活火山。ポテト流が下方の皿にまであふれ出している。升酒のようなよそい方のポテトだ。マクドナルドのポテトLサイズでさえ300円ぐらいはするっていうのに、これで480円は、お得すぎる。
▲バカ盛りからあげ 580円
お次は、バカ盛りからあげ。こちらもこちらで、でっかいからあげ丼だけではおさまりきらず、外の皿にまでこぼれ落ちている。
さすがにからあげのほうは、丼の底がえびせんべいで底上げされているけれど、それでも充分過ぎる分量だ。
そなえつけのマヨネーズをつけて食べる。
3〜4人で飲みにいったさい、うかつにこれを頼んだらからあげだけで腹がふくれて、肝心のやきとんまでたどり着けない恐れがあるぞ。気をつけて!
「バカ盛りの名に恥じないな〜」なんて感心していたら、最後に、バカのなかのバカ、バカを通り超えて、天才の領域に達しているバカ盛りのサラダがあらわれた。
底上げ、一切なし。
キャベツ密度100%のサラダの集合体だ。
これ、キャベツ何玉使ってんだ??到底680円だとは信じられない分量。
取ってもとっても減らないサラダ。無限サラダだ。
サラダと一緒にドレッシングを出してくれるのだが、食べ進めていくうちにまるまる1本使ってしまった。一度の食事でドレッシングを1本使い切らせるなんて。
からあげどころか、下手したらサラダだけで満腹になってしまう恐るべきバカ盛りサラダこのサラダの存在によって、ほかのメニューの注文が少なくなって、売り上げが減ってしまうのではないかといらぬ心配してしまうほどのバカ盛りっぷり。
バカ盛りサラダに挑戦するなら、ある程度、人数をあつめて行っていこう!2〜3人だと対応しきれないかもしれないぞ!
取材したお店
作者:松澤茂信(まつざわしげのぶ)
東京別視点ガイド編集長。
るるぶとか東京ウォーカーが積極的に載せないようなとこばっかし巡ってます。
そういう人生です。けっこー楽しいです。
(編集:編集プロダクション studio woofoo by GMO)
東京別視点ガイド:http://www.another-tokyo.com/
Twitter:https://twitter.com/matsuzawa_s