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学生起業家が化粧品業界に殴り込みをかける軌跡

学生起業家がクラウドファンディングを使って化粧品の独自ブランドを立ち上げる過程を赤裸々に書きます

大企業に新卒で入るのは、100人のバイトでごった返している吉野家に入るのと一緒

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大企業はひとまず置いておけ

 就職活動をしようって思い立ったときに、企業分析したり自己研究したりして、自分に合った会社、行きたい会社を調べると思うんだけど、大企業はまず一回はずしてほしい。絶対にそのほうがよい。

 

 たしかに大企業に行ったほうが無難でカッコいいじゃん、っていう意見はあるしそれはそれで否定しないけど、あとで後悔する。特に優秀な人こそ大企業に行くべきじゃない。その理由を話すね。

 

単純に生産性の問題

 こりゃ経済学の世界ではよくある話なんだけど、労働につきものなのは生産性だ。つまり一人の人間が1時間とか1日あたりにどれだけ価値のある何かを生み出せるかが、仕事なのです。その対価にお金は発生するわけだ。

 

 よく使われる例を使う 

 

 たとえば昼の12時の駅前にある吉野屋のお店には6人の従業員が必要だとしよう。お昼時ともなればいくら一手があったって足りない。なんとなく創造がつくと思う。でもだからといって、そこに100人のバイトを配置したらどうなる?

 

 まずキッチンは人が多くて身動きが取れなくなるだろう。そして間違いなく熱くなるし、誰がどの作業をやるのかの分担も難しくなるから結果的に効率は悪くなる。これを一人当たりの生産性が落ちると呼ぶ。

 

 これと同じことが今の日本で起こっているといったらみなさんは反論するだろうか。僕は同じ様なことが起きていると考えている。そもそもこの記事を今読んでくれているほとんどの人は大企業に行ってもそこまで会社の生産性をあげることはできない。

 

 例えば今君はトヨタに入ったとする。世界一といっても過言ではない会社だ。年間の売り上げは27兆円。ちょっと比類がない。例えば君がトヨタに入って車を売るセールスになったとしよう。毎月1台200万円の車を売ったとして、君の年間の売り上げは2400万円。これはトヨタの全体の売り上げの8.88888888889e-11だ。深く考えないでいい。つまりは微々たる物なんだということだ。これが毎月100台の車を売ったっても大して変わらない。

 

 よって、どんなに優秀な人が大企業に入ったとしても10年以上はまったく会社には貢献できない。君の生産性も上がりはしない。これは社会にとっては悪い状況だ。

 

 トヨタ三菱商事に入ることは、100人のバイトがいて極めて効率悪く働いている中に、追い討ちをかけるよそこに入っていくことと大して変わりない。

 でも体裁はよい。一見賑わっているし、カッコいいし給料はよいかもしれない。でもその裏は実に非効率なことをしているのだ。

 

もしも中小企業に入ると?

 今行った話と逆のことが起こる。つまり、昼の12時で笑えるほど客が来ているのに、バイトのシフトが1人しかいない。それが中小企業だ。そこに君が入ったらどうなる。生産性はそれだけで2倍になる。2倍早いスピードで牛丼をを作ることができるんだ。

 そのほうが日本社会にとってはよい。優秀な学生の能力を余すことなく最初からフル回転で使える。非効率なことをやっている会社は結局つまらないことが多い。つまらない揉め事も多い。100人で吉野屋のバイトに入っているからこそ、サボるやつがでてくるし、派閥ができるし、要領よくやっているやつが気に入られてくる。人が足りているからと、本当は接客をやりたかったのにトイレ掃除をさせられる。

 

  もちろん中小企業でも同様のことは起こるけど、少なくとも君は早い段階で頭角を現すことができるし、やりたいことができる可能性が高い。優秀だったならばなおさら輝ける。 さあ、どっちを選ぶ?