ソニーは2月13日、自宅内の好きな場所に設置して22~80インチの動画・静止画を投写できる、ポータブル超短焦点プロジェクター『LSPX-P1』を発売します。新規開発のソニー史上最小の超短焦点レンズやオートフォーカス機能などを活用し、壁際やテーブル、床に置くだけでコンテンツを投写できます。同社オンラインストアでの価格は、9万2500円(税別、以下同)。
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『LSPX-P1』は、空間を活用して新しい体験を創出するコンセプト「Life Space UX」の製品群の1つ。すっきりとしたスクウェア状の筐体デザイン、かつ幅約8cmという小型サイズでありながらバッテリーやモノラルスピーカー2基を内蔵、ケーブルレスで約2時間動作するプロジェクターです。
高精細でクリア、くっきりとした表現ができるとする、0.37型の液晶ディスプレイデバイス「SXRD」(解像度は1366×768画素)を搭載しています。光源はレーザーを採用し、明るさは100ルーメン。また、ソニーのオーディオ再生レベル強調技術「xLoud」により、迫力あるサウンドを作り出せるとしています。
投写時の映像サイズは自動で変化し、壁にくっつけている時は最小の22インチ、壁から約28cm離せば最大80インチで映せます。内蔵の電動フォーカス・測距センサー・加速度センサーの組み合わせることで実現したオートフォーカス機能のおかげで、設置時の調整作業は不要なのもうれしいところ。
専用のAndroid/iOS向けアプリも用意され、IEEE802.11a/b/g/n(MIMO対応)をサポートした本体と無線接続すると、スマートフォン内の写真・動画を表示するだけでなく、実際の天気と連動した映像、現在時刻を映すこともできます。対応OSは、Android 4.4以上、iOS 9。なお、スマートフォンがMiracast対応なら、スマートフォンの画面の直接投写も可能。
Bluetooth Low Energyにも対応し、スマートフォンが本体に近づくだけで自動でコンテンツの再生を開始し、離れるとスタンバイモードになる機能も備えています。
『LSPX-P1』とワイヤレス接続する、同梱の「LSPX-PT1」をブルーレイディスクレコーダーやPCなどのHDMI出力機器と接続すれば、映画などのコンテンツも『LSPX-P1』から出力可能。HDMI出力機器の位置にとらわれずに、自由に映像を投写できます。
『LSPX-P1』本体の大きさは約81×131×131mm、重さは約930g。内蔵ストレージは4GB。一方「LSPX-PT1」の大きさは約135×35×135mm、重さは約200g。AC電源で駆動します。
壁際に設置する専用フロアスタンド「LSPX-PS1」も、2月13日同日に発売します。椅子やソファーに座った時に心地よい目線の高さを意識し、87.8cmという高さに設定されています。同社オンラインストアでの価格は、1万8500円。
持ち運びしやすく、豊富な機能を備えながらも10万円を切る価格は思わず手が出そうになるほど魅力的。寝室に、リビングにと、自宅のどこに置いても活躍する製品です。