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中国 鉄の値崩れは世界経済の回復遅れが原因
1月20日 16時54分

中国で過剰に生産された鉄鋼製品が世界各地に輸出されて価格の下落を招いていると日本や欧米などから批判が出ていることについて、中国政府は「世界経済の回復の遅れが原因だ」などとして、批判は当たらないという見方を示しました。
中国は、鉄鋼製品の基になる粗鋼の生産量が世界のおよそ半分を占める一方、国内の景気減速などを背景に鋼材の輸出量がここ数年増え続け、去年は初めて1億トンを超えました。
中国の生産量の多さと世界各地への大量の輸出を背景に、鉄鋼製品の価格はこのところ大幅に下落し、世界中の鉄鋼メーカーの経営環境が厳しさを増していて、日本の業界団体が過剰な生産能力を速やかに解消すべきだと中国側に求めているほか、欧米の業界団体も声明を出すなど、批判を強めています。
こうした動きについて、中国商務省の沈丹陽報道官は20日の記者会見で、「世界経済の回復が遅れ、各国の需要が弱まっていることが、国際的な資源価格と関連する製品の価格の大幅な下落を招いている」と述べ、批判は当たらないという見方を示しました。そのうえで、沈報道官は「中国は鉄鋼製品の輸出を決して奨励していない。中国の政府と業界は構造改革と過剰生産の解消に向けた取り組みを加速している」と述べ、生産能力の削減など中国側が進めている対応に理解を求めました。

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