1月19日に地政学サイト、ストラトフォアが「トルコがシリア侵攻を計画しているフシがある」と報じました。

トルコはシリアと国境を接していますが、この国境線沿いのシリア領内は歴史的・人種的にトルコとのつながりが深い地域です。しかし現在はイスラム国がその地域にも巣食っているので、この一帯からイスラム国を駆逐したいとかねてから考えてきました。

トルコの地雷除去チームがシリア領内に入り、イスラム国の守備隊が固めているジャラーフルス(=トルコ国境から25キロの位置にあります)につながる道で地雷除去作業をはじめているそうです。

この作戦はトルコ側からロシア、米国にも通知されており、ロシアは誤ってトルコ軍を爆撃しないよう了解を得ているそうです。

トルコの最終的な目標はシリアの主要都市アレッポからイスラム国を駆逐することにあります。

トルコでは最近、イスラム国による爆弾テロがあったばかりで、それに対する報復という意味があると思います。

トルコは野砲によるイスラム国攻撃を行っており、これは地上軍の派兵の前にイスラム国を弱体化させる意図があるとストラトフォアは解説しています。

もし最初の進軍目標がジャラーフルスであれば、それを遂行するのはシリア国内で活動している親トルコの反政府軍ではなく、トルコ正規軍になるだろうということです。