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News Up 1件のツイートが会社を救う?
1月20日 16時45分

News Up 1件のツイートが会社を救う?
北海道にある家族経営の納豆工場が「緊急融資断られる」とツイッターでつぶやいたところ、ネット上で話題となり、注文が相次ぐ事態に。会社では「こんなに反響があるとは思わなかった」とうれしい悲鳴を上げています。

売り上げ減に苦しんで

このツイートをしたのは、北海道室蘭市にある「内藤食品工業」(内藤孝幸社長)です。昭和30年に創業し、現在は家族と親族の4人で経営を続けています。商品は7種類の納豆で、主に地元のスーパーで販売されています。
全国の鑑評会で受賞を重ねた人気商品もありますが、経営は苦しく、会社の説明によりますと、最近ではプライベートブランドの安価な商品などに押されて売り上げの減少傾向が続いています。去年の秋以降さらに厳しい状況になり、地元の金融機関に融資を相談したものの、今月になって断られたということです。

ツイートが事態を動かす

「このままでは廃業しかない」と考えていたと言いますが、みずからが発信した1件のツイートが、事態を動かしました。
ツイートが事態を動かす
今月14日の昼ごろ、社長の娘で広報担当の幸恵さんがつぶやいた「緊急融資断られる。いよいよ資金繰りが辛くなってきた」という文言。これに対して多くの反応があったのです。

○内藤食品さん末永く続いてほしい。。。
○近況がリアルすぎて今日のばんめしを納豆に決める
○納豆も室蘭も大好きなので応援しております!!

会社によりますと、古くからの客のツイートが拡散し、この日を境に注文が殺到。納豆は北海道外には卸していないため、ネット注文が相次ぎ、会社のホームページの注文ページは19日から一時閉鎖となりました。
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「申し訳ないくらいありがたい」

会社のツイッターには、注文殺到後の奮闘ぶりが書き込まれています。
○手首にサロンパス貼ってさぁ、送り状書くかー
○ただいま寝る間も惜しんで受注作業中です

たった1件のつぶやきがもたらした、思わぬ事態。会社ではうれしい悲鳴を上げつつも、売り上げ増を一過性のブームにせず、これを機に納豆のよさを広く知ってもらいたいと考えています。
「びっくりしています。うちの事情のことで大変お恥ずかしいことなのですが、皆さんに助けていただいて、申し訳ないくらいありがたいです」(社長の妻の朋子さん)
「一個人のつぶやきに多くの方が動いてくださり、感謝しています。地方の小さな納豆屋は厳しい店も多いので、そういった店の励みになればうれしいです」(ツイートをした幸恵さん)

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