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【軽井沢スキーバス転落】
社長遅刻で運転手点呼なし 基準額以下で引き受け 「重大な事故、おわび」
長野県軽井沢町で14人が死亡する事故を起こしたバスの運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長が16日、東京都羽村市の同社で記者会見し、当日の点呼の担当は高橋社長だったが、遅刻したため運転手2人の出発前の点呼ができなかったと明らかにした。
バスツアーを、国が定める基準を下回る金額で引き受けたことも判明。安全面への影響はなかったとしている。
高橋社長は「重大な事故を起こしてしまい、おわび申し上げます」と謝罪した。
高橋社長によると、本来は別の運行管理者が点呼をするが、当日は高橋社長が管理者の代理として担当。しかし、時間を間違えたため、点呼場所の羽村市内の駐車場に間に合わなかったという。
国土交通省は15、16の両日、イーエスピーを特別監査。会社側が運転手に渡す運行指示書にルートの記載がないなど、道路運送法違反の可能性があるケースが複数見つかっている。