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バス会社社長 遅刻で出発前の点呼行わず
1月16日 19時34分

バス会社社長 遅刻で出発前の点呼行わず
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東京・羽村市のバス会社の社長らが16日午後記者会見し、今回の事故では、運転手の健康状態などを確認するため出発前に行うことが法令で義務づけられている点呼を行っていなかったことを明らかにしました。
東京・羽村市のバス会社「イーエスピー」の高橋美作社長(54)などが16日午後、事故のあと初めてとなる記者会見を開き、「重大な事故を起こしてしまい、おわび申し上げます」などと謝罪しました。
会見で高橋社長は、バスの運行ルートやドライバーの健康状態などを確認するため、出発前に行うことが法令で義務づけられている点呼を、今回の運転手について行っていなかったことを明らかにしました。高橋社長は「運行管理者の代理として私が行うことになっていたが、点呼の予定時間に私が遅れてしまい、到着したときには2人の運転手はすでに出発してしまっていた」と説明しました。
また、バスを運転していた土屋廣運転手(65)を先月採用した際、原則入社時に行うことが法令で義務づけられている健康診断も行っていなかったことを明らかにしました。会社側は「先月、前の会社で健康診断を受けたというので、その結果が届くのを待っていたが、きのう事故が起きるまで確認しないままになっていた」などと説明しました。
事故を起こしたバスが事前の行程表と異なるルートを走行していたことについて、会社側は「休憩場所になっている高速道路のサービスエリアが混雑している時や、渋滞したときなどにルート変更をすることはあり、その程度であれば運行管理者に連絡がないこともあった。今回も本来の次のサービスエリアで休憩したため高速道路を降りる場所も変わり、碓氷バイパスに入ったのではないかと思う」と話しました。
一方で、「時間を調整するために一般道を使うことはあっても、高速料金の節約のために一般道を走らせることは全くない」と強調しました。
そのほか、走行中、シートベルトの着用を呼びかけていたかどうかについては、「特にマニュアルはないが、運転手には、出発の際には必ずシートベルトの着用と消灯時間などを案内するように言っていた」と話していました。

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