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新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く

SMAP解散騒動と所属事務所独立という芸能界のタブー(上)

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第144回】 2016年1月16日
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 過日のフジテレビ系『ワイドナショー』にご出演されたお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんはご立腹の模様だった。昨年末に再婚したお笑いコンビ「ココリコ」の遠藤章造くんの報道についてだ。

 「(再婚相手が妊娠中であることから)あいつは(発表する)タイミングをすごく考えていたんやて。というのも、前の奥さん(千秋)との間に女の子がいて、年頃やから、腹違いのきょうだいができるわけだから、こちらのタイミングで公表したかったのに、どこかのスポーツ新聞が書いて、娘はすごいショックを受けたって。こんなの幼児虐待やないか。こういうことをやっているお前たち(メディア)は何やねん」

 この談話を目にして、人志松本ってバカなの? と思ったのは私だけだったのだろうか。父親が結婚前の女性を孕ませたことを年頃の娘が知ったらそっちのほうがショックなんちゃうの、と思わずツッコんでしまったほどだ。ご自身もデキ婚だったからそのへんのところは寛容なのかも。でも、松本さんは、ゴシップとは何かをもっと勉強されたほうがいい。

 というわけで、ベッキーはSMAPに助けられたなあ。

 SMAPというのは、「Sports Music Assemble People(スポーツや音楽をやるために集められた人々)」の頭文字だ。だからバラエティに出たり司会をやったりするのは本来の意味から外れることになる。それが解散の理由だ。

 んなわけなくて、しかし、週刊新潮のスクープには驚かされた。

 表立った時系列で見ると、今月十三日発売のニッカンスポーツとスポニチが「SMAP解散、木村拓哉くんを除く四人(中居正広くん香取慎吾くん草なぎ剛くん稲垣吾郎くん)がジャニーズ事務所を退社、独立」と報じたところ、各局のワイドショーが騒然となりNHKまでもが後追いで報じたが、これって週刊新潮のスクープをニッカンとスポニチがパクッ……、もとい、参考にして記事にしたんじゃないのだろうか。週刊新潮は少なくとも四日前には〆切を終えているし、そもそもニッカンもスポニチも新潮発売の前日に記事にするあたりが怪しい。このところスポーツ紙はスクープを飛ばしてないから、自分たちの手柄にしたかったのかも。

 「SMAPは解散、メンバーは退社して独立」騒動の発端には、飯島三智さんという女性の存在が大きく関わっている。ジャニーズ事務所では、マネジメント室長の肩書きがあった方だ。

 この飯島室長こそが、SMAPを国民的アイドルに育て上げた敏腕マネージャーなのである(入社時は事務員だったが、マネージャーも付かなかったSMAPを見かねマネージメントを買って出たとのこと)。ジャニーズ事務所の社長・ジャニー喜多川氏も、彼女のプロデュース能力を大いに評価していたのだそうだ。芸能記者が言う。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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