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十勝毎日新聞社ニュース

ロケットエンジン 燃焼実験に成功 大樹

  • 2016年1月16日 13時49分

雪煙を上げて燃焼するロケットエンジン

 大樹町内でロケットの研究・開発を行う「インターステラテクノロジズ」(本社大樹町、稲川貴大代表)は16日、町浜大樹の実験場で、宇宙空間まで到達可能な推力1トンを有するロケットエンジンの燃焼実験を行った。エンジンは正常に動き、実験は成功した。国内初となる民間企業独自での宇宙空間へのロケット打ち上げに向けて一歩を踏み出した。

 同社は2013年に大樹で設立。これまの実験で最大のエンジンは500キロのものを持ち上げる能力がある推力500キロ。小規模のエンジンで実験し、推力の大きなエンジンを安定的に燃焼させる手法を研究してきた。

 今回は、600キロの重さの機体を、国際航空連盟(FAI)が宇宙空間として定義する「高度100キロ」まで運ぶ能力がある推力1トンのエンジンで初めて燃焼実験した。実験は関係者ら約30人が見守った。同社創設者の堀江貴文氏も訪れた。

 エンジンの燃焼は正午すぎに開始。実験場の建屋内に設置したエンジンから約5秒間、周囲の雪を巻き上げ、ごう音をとどろかせながら火柱を噴出した。今後データを分析し、想定通りの推力に達したかを確認する。

 また、同様の燃焼実験を続けた後、2月までに燃焼時間を宇宙空間到達に要する約1分間まで徐々に伸ばして実験を行い、今年中のロケット打ち上げを目指す。

 稲川代表は「設計通りの推力が出たと思っている。実験が成功して安心している」と話した。

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