映画のような恋で結ばれたサムスン令嬢と平社員、泥沼離婚裁判に終止符

サムスン会長の長女夫妻に離婚判決
息子の親権と養育権は李富真氏に、夫は控訴の意向

映画のような恋で結ばれたサムスン令嬢と平社員、泥沼離婚裁判に終止符

 韓国の水原地裁城南支院家事2部は14日、李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン電子会長の長女の李富真(イ・ブジン)ホテル新羅社長(45)が夫の任佑宰(イム・ウジェ)サムスン電機常任顧問(47)を相手取って起こした離婚訴訟で、2人に離婚を命じる判決を下した。

 地裁は李氏の請求を受け入れるとともに、息子(9)に対する親権と養育権も李氏が持つとした。一方、任氏に対しては、息子と月に1回面会できる面接交渉権を認めた。

 李氏側は「希望が受け入れられたと思っている」とコメント。任氏側は「家庭を正常に維持しているのに、判決は納得できない」として控訴する意向を明らかにした。財産分与の問題は今回の訴訟では扱われなかった。

 1999年8月に結婚した2人は当時、韓国随一の財閥の令嬢と平社員の恋が実ったとして世間の話題を呼んだ。李氏と任氏は95年にそれぞれサムスン福祉財団、サムスン系列会社・エスワンに新入社員として入社。ソウル市内の障害児保護施設でボランティアをしていたときに出会ったとされる。

 4年ほどの交際を経て結婚を決めたとき、両家ともに大反対したものの、李氏が粘り強く両家の家族を説得して結婚にこぎつけたという。李健熙会長が娘から結婚の話を聞かされたとき、衝撃のあまりホテル新羅のコーヒーショップで閉店時間まで一人で座っていたというエピソードはよく知られている。その2人が、結婚から約17年にして法律上の他人同士に戻ることになった。

 2人の離婚に向けた動きは、李富真氏が2014年10月、離婚調停と親権者の指定を裁判所に請求したことで世間に知られるようになった。双方は調停を進めたものの、昨年2月に不成立に終わり、ほどなくして本格的な訴訟に移行した。訴訟の最中に任氏が裁判所に対し「家庭を守りたい」と述べたこともあった。

ヤン・ウンギョン記者 , キム・アサ記者
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