米共和党「北の核実験を無視したオバマは別世界の住人」

 ホワイトハウス側は「北朝鮮が核実験をした意図は米国の関心を引くことにあるので、あえて大統領が彼らの意のままに動く理由はない」と反論した。米国家安保会議(NSC)のベン・ローズ安保副補佐官は13日、外信記者との会見で、オバマ大統領が北朝鮮問題に言及していない背景を尋ねられ、「北朝鮮の指導者に特に関心を払いたくない。北朝鮮の指導者について知っていることは、関心を持ってもらうことが好きで、オバマ大統領が国政演説で北朝鮮に言及するため多くの時間を割くことを何よりも望んでいるということだ」と答えた。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の望み通りにする理由はないという意味だ。ジョン・ケリー国務長官も同日、ワシントンD.C.の国防大学で新年の対外政策基調を発表したが、北朝鮮と北朝鮮の核問題に一切言及しなかった。

 ローズ氏は「だからといって、北朝鮮の核問題がオバマ政権の対外政策の優先順位から外れているわけではない。北朝鮮の核問題はオバマ大統領にとって優先課題だ。国連安保理の次元とは別に、制裁という次元の追加的対北朝鮮措置を検討している」とも言った。しかし、デニス・マクドノー米大統領首席補佐官は10日、オバマ大統領が国政演説で北朝鮮に対し強いメッセージを送ることをCNNのインタビューで示唆した。同氏はこの時、「北朝鮮が核兵器を放棄しなければ『仲間はずれ』はそのままだろう」と述べた。同氏はオバマ大統領の国政演説作成に深く関与していた。結局、演説を完成する段階で進展可能な切り札がなかったため、中身のないまま北朝鮮問題に言及するよりは、無視することにしたものと思われる。

ワシントン=ユン・ジョンホ特派員
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