「李承晩は国父」 新党合流議員発言に古巣から批判

国民の党のハン・サンジン共同委員長が4・19墓地参拝
「李承晩・元大統領の功績も認めるべき」
表蒼園氏「守旧・保守の本性が現れた」

 新政治民主連合(現「共に民主党」)を離党した議員らで旗揚げされた新党「国民の党」結党準備委員会のハン・サンジン共同委員長が14日、故・李承晩(イ・スンマン)元大統領について「どこの国でも、国を建国した人物を『国父』としてあがめている」「われわれも国父に対していかなる形であれ肯定的に評価し、和合の力で未来を切り開く政治的な知恵が必要だ」と発言した。

 ハン氏はこの日、安哲秀(アン・チョルス)議員らと共に国立4・19民主墓地を参拝し、直後に記者らに対し「多くの限界はあったものの、李承晩・元大統領は本来自由民主主義を信奉していた。その功績は決して忘れてはならない」と述べた。ハン氏はさらに「もちろん過ちも多いが、それだけでなく功績も認めるべきだ」「歴史というものは公正に、両面を見なければならない」などとも指摘した。ただしハン氏は「これは私の個人的な考えだ」と念を押した。

 ハン氏の発言が伝えられると、「共に民主党」の表蒼園(ピョ・チャンウォン)警察大学教授は自らのフェースブックに「(ハン氏は)守旧・保守右派であることが分かった」と指摘した。ソウル大学のチョ・グク教授も「ハン氏は(李承晩元大統領を)1948年の大韓民国建国の父ということで国父と呼んでいる。しかし1948年建国説には同意できない」と反論した。

チョン・ノグヨン記者
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