日本のサイクリング聖地と言われるまでになった「しまなみ海道」
毎年沢山のサイクルイベンドも行われており、四国ー広島の有名な観光地となってきている。もちろん、自転車でタイムトライアルを極める方々にとっては絶好の練習スポットだ。
しかし、自転車で単純にタイムトライアル横断するだけじゃもったいないくらい魅力に溢れた島々が沢山あるのもまた事実だ。ゆったりと色んな島の名所に立ち寄ることもしまなみ海道のもう一つの大きな魅力。ここでは、レンタルサイクルで1泊2日のゆるり旅を何度も経験した私が個人的に行って面白かった場所とか、グルメな場所とか、準備していくといいものとかまとめていく。
しまなみ海道とは
広島県尾道市から、向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島を経て愛媛県今治市を結ぶ西瀬戸自動車道のことである。その愛称が公募され瀬戸内しまなみ海道」または「しまなみ海道」と呼ばれるようになった。それぞれの島が10本の橋で結ばれ全長は約59.4km、尾道駅から今治駅までは約64.9kmとなっている。
アップダウンはかなりあるものの素人でも充分1日で自転車横断が可能な距離である。ちなみに、プロライダーの方々は往復する人もいて片道だいたい3〜4時間程度で横断してしまう。
私の経験上、寄り道をせずにルート通りに行けば1日で走破はなんとか出来そうだと感じた。寄り道をする場合は、1泊2日の旅を検討しておいた方が絶対にいい。
しまなみ海道が魅力的な3つのポイント
行くたびに行って良かったと思えるしまなみ海道の魅力を3つにまとめる。
1.シンプルで分かりやすいルート
しまなみ海道はサイクリング前提で設計されているため、道には案内標識と推奨ルートを示す青線が白線と一緒になっている(写真参照)。島の道路は大通りであれば基本的にしまなみ海道に通じているので極端に迷うことはほとんどない。友達と一緒に旅するのもいいし、自由気ままなひとり旅をしてもいいし、アスリートとして走破を目指すのもいい。しまなみ海道を楽しみたいと思う全ての人に対応できる魅力的な環境が整っていると言える。
目的地まで何kmかも一発でわかる。左下の白線に並ぶ青線がしまなみ海道推奨ルートを示している
道路の標示は数多くの自転車に乗り上げられてボロボロのところもあるが、それだけ沢山の人達が迷わずに通過している証拠でもある。
2.海上を自転車で渡ることができる
これこそ数あるしまなみ海道最大の醍醐味の一つと言ってもいい。瀬戸内海の風を全身に受けながら橋の上(中を通る橋もある)を渡っていくのは本当に最高である。仕事で嫌なことがあったり、ストレスが溜まったり、もうそんなことはどうでもよくなるくらい雄大な橋と瀬戸内海の風景を味わえる。自転車に乗りながら見る景色というのはとにかく開放感が段違いなのだ。
橋の内部を通ることもある。想像以上に大きい橋から広がる瀬戸内海はどこまでも広い。
橋の上を通る橋の方が圧倒的に多い。突き抜ける青空、どこまでも広がる瀬戸内海、次の目的地である島の景色は言葉に言い表せない。
3.グルメや観光地が意外と多い
しまなみ海道の位置する島々での特産品はみかん、レモン、カボスなのど柑橘類。もちろん、瀬戸内海で取れた新鮮な魚介類、広島ではお馴染みのお好み焼きやB級グルメと呼ばれるものまで様々ある。温泉や道の駅なども沢山あり、サイクリングに疲れた時にホッと癒されるスポットが沢山ある。
ジェラート専門店ドルチェ(生口島)で食べる美味しい甘味。すっぱいもの大好き!
広島風お好み焼きも存分に楽しめる。サイクリングで減ったお腹もこれで満腹
事前にやっておきたいこと
まずはいつ行くのかの日程を決める必要があるが、以下のことに注意しておきたい。
・雨と真夏の猛暑日は避けること
・大きな大会と日程が被っていないこと
・最も混雑する繁忙期はゴールデンウィーク
しまなみ海道を楽しめるシーズンはだいたい4月〜10月までと長く、春は桜、夏は澄み切った空、秋は美味しい海の幸とそれぞれの季節でたくさんの見所があるのが特徴。だからこそ、雨のしまなみと真夏のしまなみは避けたい。旅の間はずっと自転車に乗りつづけることになる。雨が降ったり熱中症になってしまってはせっかくの自転車旅も台無しになってしまう。
それから、大きな大会と自分が行く日程が被っていないかも確認しておくといい。大会の時期は宿が全く取れず、サイクル中に行きたい場所を制限される可能性もある。
これらの情報は、事前に以下の2つのサイトで確認しておくといい。
しまなみ海道公式ホームページ。レンタサイクルの借り方や種類、人気の観光スポット、何かあった場合の緊急連絡先、イベント情報などあらゆる情報がこのサイトで一発解決する。特にイベント時は非常に人が多くなるので、事前に自分の旅行を予定する日と被りがないかチェック。
しまなみ海道の楽しみ方に特化してまとめられているサイト。あらゆる疑問に答えるQ&Aがオススメで一度目を通しておいて損はない。特集記事では、様々な方法でしまなみ海道を楽しむ術が紹介されている。
自分に合った楽しみ方を見つける
しまなみ海道の楽しみ方は無限大。まずは自分の出発地と目的地を明確にしておく必要がある。まず初めに決めておきたいのは以下のことだ。
・どこから出発してどこまで行くのかを決めておく
・どんなレンタサイクルに乗るかを決めておく
・宿の確保をしておく
自分の旅の最終地点と大体の時間を決めておこう。しまなみ海道を横断したい!という方は広島県の尾道駅からのスタートをお勧めしたい。実際にどんなレンタルサイクルがあるのかについてはSHIMAP しまなみ海道観光マップで確認しておこう。通常のレンタルサイクルと言っても自転車での事故が起きないようにしっかりと整備されている。ギア変速も8段階近くあり急な坂道でも苦にならないようにしてある。ちなみに自転車のタイヤはブリヂストン製かダンロップ製でかなり安心感があった。(メーカーを間違ってたらゴメンなさい。)
初めての方で旅を検討する場合、どのくらいでどこまで進めるのか?という時間感覚がなかなか掴めないと思うので、私が経験した感覚が参考になればと思う。
到着時間のだいたいの目安
(寄り道なしの場合) サンライズ糸山・今治市内まで到着可能
(各島で10〜20分程度寄り道) 生口島あたりで昼食、大島あたりで夕方
(じっくり寄り道) 大三島到着あたりで夕方
もし初めから1泊2日の旅を検討している人は、宿の数も多い大三島であらかじめ宿探ししておくことをおすすめする。大三島なら無理に急がなくても十分1日で行ける距離だ。旅の予定も立てやすくなると思う。
宿も先に決めておきたい。ホテル・旅館予約 [Yahoo!トラベル] であれば宿探しの項目に「しまなみ海道」と出てくるので簡単で探しやすい。
もう一つはTripAdvisor (トリップアドバイザー) だ。こちらは宿の情報がかなり豊富。世界中で使えるサイトなので日本の旅先には「市」を指定する必要がある。大三島以降であれば「今治市」と入力しよう。生口島以前であれば「広島市」と入力すればOKだ。
緑色が「広島県尾道市」オレンジ色が「愛媛県今治市」を表す
レンタルサイクルの最終返却場所はサンライズ糸山、JR今治駅 臨時レンタサイクルターミナル、今治市役所本館前駐車場、今治港駐輪場、指定の旅館・ホテルのいずれかとなる。どの旅館・ホテルが対象になっているかはこちらのサイトにPDFファイルがあるので参考にするといい。どこを終着点にするかの一つの判断基準としては、「今治市内まで行くかどうか」で決めるといいだろう。
しまなみ海道を楽しみたい!でも家族連れだったり、体力に自信がなくて横断まではちょっと…という方にはサンライズ糸山〜吉野CTサイクリングコースもおすすめ。
こちらのコースは、がっつりとサイクリングをするのではなくグルメや急流体験などがメインとなっているコース。少ない時間だけどしまなみ海道を楽しんでみたい!という方にはベストなプランだ。
このように、自分にあった様々な楽しみ方が選べるのもしまなみ海道の大きな魅力の一つと言っていい。
持ち物リスト
しまなみ海道への観光で一番悩ましいのが、荷物をどうするかである。
私は極力まで荷物を少なくしてサイクリングだけを楽しめる格好になることをお勧めする。一番お勧めなのはやはりバックパックである。両肩にかけられてバランスが保たれるため自転車の操縦もしやすい。逆に肩掛けバックなどは大きいものだと自転車との相性が悪いため極力避けておくべきだ。
必需品リスト
▼バックパック (横ポケット付が便利 colemanのバックパック▼タオル (日数+1枚くらい しまなみ終着点でもある今治のタオル
▼着替え (極力乾きやすい速乾性のあるシャツ
▼トラベルセット (最低限の歯ブラシ・シャンプーリンスとか)
▼ヒートテックシャツ (海に囲まれているので夜は寒くなることもあります)
あると便利なもの
▼耐衝撃スマホケース▼絆創膏(いつ怪我するかわかりません)
▼アロエ軟膏
▼サポーター
実際に自転車に乗ってみると分かるが、バックパックの背中汗はどうしても避けられない。ただ、少しでも軽減する方法はあるので参考になるサイトを紹介しておく。
私個人のやり方は非常に原始的なもの。背中がメッシュタイプのバックパックを選び、自転車で走行しながら時々片方の肩だけショルダーを外して背中との間に空気を取り込んだ。どうしても汗が出ることは避けられないので、逆にリュックやシャツをいかに乾きやすいものにするかを重視して選んだ。
ちなみに、とにかく手ぶらでサイクリングをトコトン楽しみたい!という方には佐川急便のしまなみ当日配達が2015.10.19より再開されたようなので利用する価値は大いにありそうだ。
旅の出発点 ー尾道駅ー
しまなみ海道の出発地点として降り立った尾道駅
駅から降りて真っ直ぐ進み右手に見えてくるのがレンタサイクルステーションだ。ここでレンタサイクルを手に入れた後、船に乗ってしまなみ海道へ向かうことになる。これから渡る橋は通行料金がかかるため、事前にひとまとめになったチケットを購入しておくと後々楽になる。※2016年3月31日まで無料とのこと
向島で訪れたい場所
尾道から最初に渡るのが向島だが、慣れていないと早速地図を開いて確認してしまったりする。ここには是非立ち寄りたいスポットが多いが、最初の進路方向と逆のため戸惑うかもしれない。それほど遠くまで行かなくても有名どころは周ることができるので焦らずゆっくりとこの島からしまなみ海道を楽しむことに慣れていきたい。
後藤飲料水鉱業所(後藤鉱泉所)
昔ながらのジュースを販売している場所。いきなりしまなみ海道とは逆方向だが行ってみる価値は十分にある。笑顔の優しいおばあちゃんが対応してくれる。表にいない方が多いので呼んでみた方がいい。しっかりと中身までまとめてくれているサイトがあったのでこちらを参考にしてみるといいだろう。向島 『後藤ラムネ屋』 飲食 - おすすめポイント全部は制覇できていないが、ラムネ・クリームソーダはどちらも子供の頃を思い出す懐かしい味わい。
住田製パン所
住田製パン所 (すみた せいぱんしょ) - 尾道/パン [食べログ]
朝から出発したなら、まずはここで腹ごしらえをするといい。ここのネジぱんには何度もお世話になっている。お店の雰囲気はどこか独特で静かなので声が出しづらい感じ。本当に地元のパン屋という雰囲気がまたいい。旅のお供にまずは美味しいパンをどうぞ。
向島亀森八幡神社
しまなみ海道の始まりはこの神社で安全を祈願しておきたい。事故もなく安全に旅を楽しむことも旅の大きな目的の一つである。これから長い旅になると思うし、意外と忘れがちなのでここで先に心身の健康を願っておこう。
立花食堂
2014年に新しくオープンした絶品の海鮮丼のお店。最初からがっつりと海の幸を堪能したい時に訪れるといいだろう。海辺で雰囲気も良く、天気がいい日に瀬戸内海で取れた海鮮でお腹を満たせばこれからのサイクリングにも気合いが入るはず。ただ、尾道駅から出発した場合はすんなり到着してしまうので時間の調整が難しいかも。
そして次の島へ向けて因島大橋を渡って行く
因島で訪れたい場所
因島は古い街並みの残る島である。美味しいお好み焼きのお店が多く、ホテルなどの宿泊先もそれなりにある。せっかく来たのだから単純に通りぬけてしまうのは勿体無い。見所は沢山あるが私が気に入っている場所をいくつか紹介していく。
大浜海水浴場へ向かう前の恐竜
大浜海水浴場からぐるりと島を周る道の途中で発見した恐竜。独断と偏見でこちらを紹介することをお許し頂きたい。すみません。でも、私の因島の第一印象となったと言っても過言ではない公園に佇むこの大きな恐竜。一度は見ておいて損はない…あなたの胸にも必ずこの真っ白な恐竜のインパクトが刻まれるはず・・・。
菓子処中島
中島のGoogleマップ
大福も美味しいが、個人的にはパリッパリのシュークリームをお勧めする。甘味が沢山あって選ぶのに迷う。向島からずっと甘味ばかりなのでグルメ旅のような気分になるが、まだまだ先は長いのでしっかりと堪能しつつ体力を温存しておきたい。おっと、甘味どころと言えばはっさく大福もお忘れなく。
越智お好み焼き屋
橋を通り過ぎた先に街が広がっている。何となく京都を思わせる風情ある街並みだ。その中に沢山のお好み焼き屋があるが、ここは目の前で焼いてくれるライブ感が見ものだ。おばちゃんたちとの距離も近いので気軽に旅の話もできる。ここの他にうえだもおすすめだ。
寿湯
因島にあるかなり渋すぎる温泉。私が行った時期には牧が外に積み上げられていた。汗をかいた旅の途中にひと風呂浴びるために寄り道したいが、営業時間が16:00〜19:00なので完全に地元民向けのレアな銭湯だ。入湯料は大人400円。もし立ち寄れる時間であれば、旅の疲れを癒すために一度体験してみるのもしまなみ海道の醍醐味だ。
因島の街並みを見ながら生口大橋を渡って行く。次なる目的地は生口島だ。
生口島で訪れたい場所
生口島は観光できる場所が意外と少ない。道の作りが平坦でロードレースが開催される場所になりやすいことが特徴。これまでじっくり寄り道してきた人はサイクリングで景色を堪能する絶好の場所だ。思う存分、しまなみの風を感じてほしい。
ドルチェ
ドルチェ 本店 - 尾道市その他/アイスクリーム [食べログ]
しまなみ海道の有名な甘味どころと言えば必ず見つかるのがジェラート専門店のドルチェ。暑い夏には特に最高だが、やはり自転車で運動した後にはアイスが一番である。因島でご飯を食べた後ならここまで来てデザートにしたい。
すいぐん丸
観光協会が推薦するお土産どころ。ここにしかない郷土料理、タコの加工品、伯方の塩で味付けされたしおもちなど、しまなみ海道でしか買う事ができないものばかりである。食事も提供しているので検討してみるのもいいだろう。ご飯といえば、この近くにある万作も個人的におすすめだ。
生口島を抜けると、これまでの橋とは比にならないくらい大きな多々羅大橋が見えてくる。
大三島で訪れたい場所
宿が非常に多く、1泊2日の旅にしている人が1日目の終着点として選ぶことが多いのが大三島。訪れたい場所も多くあるが、島を1周するのはかなり根気と体力がいる。私もヘトヘトになりながらこの島を周ったことがある。ゆっくりと休んだ翌日早朝を狙っていくのがベストだろう。
民宿カリブ
私がおすすめしたい宿。晩御飯と朝ごはんが付いており素晴らしい。瀬戸内海の新鮮な海の幸を使ったお料理はまさに絶品。お風呂はないので宿の方が近くの多々羅温泉まで車で送ってくれるシステム。旅館の人たちとしっかりコミュニケーションを取っておこう。1日の疲れを静かに癒してくれる大好きな宿。
大山祇神社
必ず訪れたい神社。ここを目当てで来る観光客もいるらしく、しまなみ海道のついでにぜひとも立ち寄っておきたい。神社の中は非常に厳かな雰囲気で地元の人たちも訪れている。周辺には食事処も沢山あるので、ここをまずは目指して来るといいだろう。
大山祇神社周辺で海の幸を堪能するなら
せとうち茶屋 大三島 (せとうちちゃや) - 今治市その他/和食(その他) [食べログ]
甘味どころならここは外せない
村上井盛堂 本店 (むらかみいせいどう) - 今治市その他/和菓子 [食べログ]
大三島マンホール
マンホール!?いやいや見てくださいよこの素敵なデザイン。これを見つければ、きっと自分が大三島にいることを実感できるはず。描かれているのはこの島ではお馴染みの生産物であるみかんとみかんの花だそうです。ぜひ旅の途中で探してみてください。
宗方小学校跡
大三島ふるさと憩いの家 | しまひと | しまなみ海道ポータルサイト
廃校となった小学校を改装し、現在は「大三島ふるさと憩いの家」という名で民宿として旅行客をおもてなししているのが宗方小学校跡。小学校の面影をそのまま残している。校長室や音楽室など誰もが小学校時代を思い出すことができる。
今治市伊藤豊雄建築ミュージアム
まず初めにここまで来るにはかなりの根気が必要なので注意が必要である。とにかくたどり着くまでの坂道がかなり急なのである。普通のしまなみ海道を走る人たちはまず立ち寄らない場所だと思った方が良い。それでも、建築系のミュージアムが好きな人であれば訪れてみてほしい場所だ。
大三島をぐるりと周るならそれなりの覚悟が必要だ
伯方島で訪れたい場所
しまなみ海道が走っている道路としては最短の距離となる伯方島。島としても一番小さいので、大三島橋を渡ってすぐにまた次の橋が見えてくる。ただこの島の魅力を知るためにも素通りしてしまっては勿体無い。伯方の塩の名前の由来にもなっているこの場所でも立ち寄りたい場所はたくさんある。
しまなみ造船(株)のそば
しまなみ造船株式会社 Shimanami Shipyard Co.,Ltd.
伯方島にある造船会社だが、外からも船を製造している工程を見ることができる。従業員の方も優しい方が多いのか手を振ってくれることもある。瀬戸内海を走る船はいかにして出来上がっているのか。その真相をちょっと探ることができるかもしれない。事故を起こさない程度に立ち止まって覗いてみるのも面白い。
開山公園
開山公園|桜名所 全国お花見1000景2015 - Walkerplus
もし旅する季節が春で桜の季節あれば是非立ち寄ってほしい公園。リンクにもあるが全国のお花見所としても最高のロケーションで、市内でも有数の桜の名所となっている。瀬戸内海に浮かぶ島々、大三島大橋と伯方・大島大橋、青い空と海を眺めながらサイクリングで疲れた身体を癒す絶好の場所だ。
伯方の塩ラーメンさんわ
伯方の塩と言われるくらい塩の生産で有名な伯方島。関西・九州方面に住んでいる方はCMでおなじみのあれである。ここまできたら是非一度、絶品塩ラーメンは食しておくべき。うずらの卵とか地味に嬉しかったりする。ちなみに、伯方の塩を生産する伯方塩業は大三島に工場がある。
これまで走ってきた道のりも残すところあと少し。
大島で訪れたい場所
ついに最後の大島までやってきた。伯方・大島大橋を抜けるとそのまま島を分断するようにまっすぐに進む道を行けば最後の関門である来島海峡大橋が見えてくる。ぐるりと回ってもいいがやはり距離があるため、正攻法でルート通りにまっすぐに突っ切ってくる方がいい。
亀老山
しまなみ海道の最後を飾る来島海峡大橋は全長4kmにも及ぶ。その橋を一望できるのがこの亀老山の展望台である。ここまで来るのに坂道がまたかなりキツい。十分覚悟して登ることをお勧めする。頂上まで行けばご褒美のアイスクリームが待っている。
道の駅 よしうみいきいき館
サイクリングの最終休憩地点と言っていいだろう。ここでは新鮮な海の幸をバーベキューすることもできるので、最後の腹ごしらえにもってこい。お土産もたくさんあるのでここで調達する方が便利だろう。私のおすすめするお土産は伯方塩業 フルール・ド・セル30gである。まず容器がかわいいし、ザクザク粗削りの塩は旨味たっぷりだ。料理に大活躍している。
この道の駅から来島海峡大橋を見れば、改めてその大きさがわかる。
これまで制覇してきた橋を改めて思い出しながら見る絶景は感動の一言。
次の街、今治市内を眺めながらの絶景。そして4kmに及ぶ来島海峡大橋を渡り切ればしまなみ海道の終着点に到着する。お疲れ様でした。
[しまなみ海道外伝–今治観光–]
来島海峡大橋で瀬戸内海に浮かぶ島々の最後の絶景を見たら、ひとまずサンライズ糸山に到着。旅の終着点としてはここまで。しかし、時間があるのであればぜひとも今治市内にも足を運びたい。今治駅までの距離はそこそこあり、これまであったルートを示す青線がなくなってしまう。一気に街中サイクリングと化してしまうが、その変わり様がまた面白くもある。観光するのであれば、事前に自転車を返却する最終地点のご確認を忘れずに。
JR今治駅 臨時レンタサイクルターミナル 〜17時まで返却受付
今治市役所本館前駐車場 〜22時まで返却受付
今治港駐輪場 終日返却受付
今治市内には銭湯がいたるところにある事が特徴。こちらのサイトでどこにあるかがわかる。しまなみ海道の旅から今治市内の観光が終わった後に、銭湯で地元の人たちと顔を合わせながらゆっくりと汗を流すのもいい。日が暮れる前に見ておきたい場所も幾つかあるので紹介しておく。
今治城
お城好きであれば立ち寄っておきたい場所。午後5時までの営業となっている。旅の目的地に入れる場合はしまなみ海道制覇の時間を十分に調整しておきたい。こがねパンで買ったパンをここで食べるのもいい。
串なしとり皮
とり皮はぜひとも食べていただきたい。今治では焼き鳥の中で唯一、とり皮だけ串に刺さずに器で出てくる。おすすめのお店はこちら。
鳥八 - 今治/焼鳥 [食べログ]←私が立ち寄ったお店
こがねパン
多くの旅行誌でも紹介されているパン屋さん。日曜営業なので、旅行の日でも気軽に立ち寄れるのが魅力。県外からわざわざやってくるお客さんもいるそうだ。揚げパンは美味しいので、あれば是非食べてみてもらいたい。
夜遅くなってしまった場合は時間潰しが必要かもしれない。それなら駅近くのJazz Barがおすすめ。コーヒーを出してくれるのでまったりしながら旅の余韻に浸ることができる。私はここで旅行の記録とかいろいろ思い出しながらまとめました。
今治の街もなかなか面白い。時間があればぐるぐると探索してみることをおすすめする。
[終わりに]
しまなみ海道の魅力は文章だけでは語り尽くせないもの。その魅力をぜひ自転車に乗って風を切って実際に感じてほしい。2016年の旅行先がまだ決まってない方はぜひ候補として検討してみてはいかがだろうか。自転車ブームが到来する今こそ訪れたい観光スポット。私もまた新たな場所を探しすために訪れる予定だ。
文中で紹介したお役立ちグッズまとめ