あなたは大勢の人とガヤガヤするのが好きですか?また、そこでエネルギーを充てんできるタイプの人間ですか?
僕はその反対です。大勢の人といるとエネルギーをどんどん消費します。限界が近づくと頭にノイズが入り、イライラします。判断力が落ちて、心が破裂しそうになります。
その後、静かなところで一人で好きなことをすることで、再びエネルギーが充てんされるのです。このような人間を「内向型人間」というそうですよ。
- 『内向型を強みにする』(参考書籍)
- 内向型と外向型の違い
- 内向型人間は充電式のバッテリー
- 要するに「エネルギーを外から得るか内から得るか」の違い
- 内向型人間が外の世界の刺激と上手く付き合うには
- 脳の構造上の違い
- 男女における内向型・外向型ペアの処方箋
- 自分を把握しよう(あとがき)
『内向型を強みにする』(参考書籍)
こちらの本を参考にして「内向型人間」について解説します。
内向型と外向型の違い
内向型
- 内向性は気質タイプであり、シャイ・内気・異常ではない。
- 自分の内側からエネルギーを得るというのが特徴的
- 外の世界の刺激に弱く、いっぱいいっぱいになる(イライラ・麻痺)
これは解りすぎて辛い。自分一人でいると、本当に元気になれる。耳鳴りがするような沈黙じゃなくていい。生活音とかは全然あってもいいんだ。ただ、自分だけの静かな世界に帰りたいだけ...
外向型
- 外の世界からエネルギーを得る(人・場所・物)
- エネルギーの消費者
- 長時間の鎮静や自己反省をすると刺激不足に陥る
- 気楽に自己表現・結果に集中・人混みや活動を好む
僕的にはノリノリなリア充であるとか、楽しくなっている若者などを連想してしまう。理解はできないけど、きっと彼らは群れて喧噪な中に喜びを見出しているのだろう、ということは容易に想像できる。だから一緒にいると疲れるし、最後までお付き合いなんてしたくない。早く静かな場所へ帰りたくなる。
内向型人間は充電式のバッテリー
これは適切な表現だと思う。
僕らのような内向型は、いったんエネルギー消費を止めて、充電のために休息をとる必要がある。静かな自宅など、安心できる場所が充電スポットと言ってよい。ここが僕らの居場所なのだろう。
片や外向型人間は「ソーラーパネル」を装備しているようだ。一人で静かにいることは、日の当たらないところにいるのと等しい。つまり元気がなくなってしまう。だから外に出て「騒がしい人のいる場所」という日光を浴びねばならない。
要するに「エネルギーを外から得るか内から得るか」の違い
これがこの2つの気質を決定的に分かつポイントだと著者は言う。
内向型:内(自分の中)から得る
外向型:外(他人・環境・物)から得る
人間全部を内向か外向かに分けることなどできないと思います。
僕もこの書籍を読んでいて内向型・外向型気質両面の性質を自分が有していることが分かりましたからね。ですが、エネルギーをどうやって充てんするか?という分け方については非常に納得のいくものがありました。というのも、今までの人生を振り返ると、「自分は静かな場所が好き」だったのです。
私見ですが、この「エネルギーの充てん方法」これにあっては内向・外向と分けることに危険性は感じません。ですので、ここから先を読み進めるにあたっては自分の気質判定をこの要素でされるとよろしいかと。
内向型人間が外の世界の刺激と上手く付き合うには
エネルギー配分を考え、喧噪が予想される前にしっかりとエネルギー充てんをしておくこと。また、そのあとのエネルギー補給も怠らないこと。
これに限るでしょうね。
ペース配分を間違うとえらいことになりますよ。例えば・・・
1月15日 友人と冬まつり→夜はカラオケ
1月16日 ダブルデートで街飲み
1月17日 親戚一同で会食←ここでバースト
なんてことになりかねない。
3日連続で予定が入ることも多々あるでしょうが、その3日のうちで「チャージする場所と時間を十分に確保する」こと、これが大事なのです。
人間関係が不本意に壊れてしまうことを未然に防ぐためにも、「自分は喧噪や他人と空間を共有することで消耗してしまう」ということをことをしっかりと自覚し、然るべき対策を講じましょう、ということなのですよ。
脳の構造上の違い
内向型と外向型では神経伝達物質の通り道が違うそうです。
手書きですが、下にその経路を図示します。
内向型
- 内向型の経路は複雑で、内部に集中している。
- 神経伝達経路はアセチルコリンが使われる。
- スロットル・ダウンとは「副交感神経系」のことを指す。
- 内向型人間は自律神経系の副交感神経が優位である。
- 外部の刺激に対して、内にこもる必要性のある反応を示す。
- 内向型人間はドーパミンの感受性が高い。
外向型
- 神経伝達経路はドーパミンを使用する。
- フルスロットル・システムとは「交感神経系」を指す。
- 外向型人間は自律神経系の交感神経が有意である。
- 活動型であり、それによって元気づく。
- 肉体の消費は免れないため、スロットル・ダウンシステムの使用も不可避である。
男女における内向型・外向型ペアの処方箋
内向型男子×外向型女子
良くある問題:女子「男子にイライラしてしまう」
対策:相手に何を期待しているのか話し合おう
メリット
- 男女平等になりやすい
- 男性が女性の言葉に耳を傾ける
- 男性が無理な主導権を握らずに済む
- お互いがある程度自由になる
デメリット
- 男性が女性に圧倒され、息苦しさを感じることも
- 女性の情緒的欲求が満たされにくい
- 女性が自分のパートナーを恥じる可能性あり
- 男性が自尊心を失う可能性あり
内向型女子×外向型男子
良くある問題:女性「いつも私が振り回される」
対策:自分が変わろう。そうでなければ相手は変わらない。
メリット
- 女性が男性の言うことに耳を傾ける
- 女性が活動的・社交的になることを男性が助ける
- 男性が女性の時間を求めない(女性に自由な時間ができる)
- 女性のほうが一人好きなので男性より自由になれる
デメリット
- 男性の愛情表現に欠ける場合がある
- 女性が自分の思ったことを素直に言えない場合がある
- 男性側が二人の問題を女性側に押し付けてしまいがち
内向型×内向型
良くある問題:「心地いいけど退屈」
対策:新たなことに挑戦するなど、マンネリ化の打破を
メリット
- お互いの話に耳を傾けることができる
- 物事をじっくりと考える
- 相手に静けさやプライバシーなどの配慮ができる
- 摩擦が生まれにくい
デメリット
- 外界と接触しなくなる恐れあり
- 外の世界に視点を広げにくい(世界が狭くなりがち)
- 話し合いを避ける傾向がある
- 情緒面でお互いに頼りすぎる面がある
自分を把握しよう(あとがき)
内向型人間には辛い思いをしてきた人が多いと思います。というのも、外向型と内向型の割合は3:1で外向型が多いのです。ですから、大勢の中で浮いたり、理解されずに悲しい思いをすることもしばしばなのです。
しかしながら、このように自分の内向性を認識してエネルギーを充てんするなど、諸々の対策を立てれば世の中を上手く生きていくことも難しくはないと思うのです。
捕捉ですが、外向型と内向型、はっきりと分けられるものではありません。どちらかの要素を併せ持っているのが大半でしょう。しかしながら、自分のエネルギー充てん方法を考えれば、どちら寄りなのかは判断できるはず。
皆さんもこれを機会に自分を若干俯瞰視して弱点を知り、生き易きこともなき世を生き易くまいりましょう(^^♪
以上!