インテル(ティッカーシンボル:INTC)が第4四半期決算を発表しています。

EPS:予想63¢に対し、結果74¢
売上高:予想148億ドルに対し、結果149.1億ドル


売上高成長率は前年比+1.3%でした。

グロスマージンは予想62%に対し、結果64.3%でした。

ガイダンスは2016年第1四半期売上高が予想138.9億ドルに対し141億ドル(中値)、グロスマージンが62%(前回のガイダンスと一致)でした。

2016年通年の売上高に関しては旧ガイダンス「5%前後」から「5~7%前後」に引上げられています。また通年のグロスマージン・ガイダンスは63%(これは買収したアルテラを含んだ数字)となっています。

2016年の設備投資額はこれまでの95~105億ドルが90~100億ドルへ減額されています。

通常、インテルの設備投資額は会社側の業績に対する自信を表していると解釈されるため、この減額は市場参加者にネガティブに受け止められると思います。

カンファレンス・コールで追記すべきことがあればまた書きます。

intc

【追記】
カンファレンス・コールの中で「2016年の第1四半期は、スローなスタートになった」というコメントが出ました。特に新興国が弱かったです。

2016年通年の売上高のガイダンスが「5%前後」から「5~7%前後」に引上げられたのは、アルテラの売上高が参入されたためであり、需要が増えたからではありません

インテルは、会計上、半導体製造装置の耐用年数を、これまでよりも1年程度、長くすることを決めました。これは11月のアナリスト・デーの後で決断したことです。それと整合性を持たせる意味もあり、設備投資額ガイダンスが下がりました。

11月のアナリスト・デーの際のグロスマージン・ガイダンスは62%でしたが、今回、それが63%に上昇しました。これも歩留まりの改善が原因ではなく、償却期間が伸びたことによるマージンの改善です。