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同業者「運転手が道を間違えた可能性も」
1月15日 18時06分

今回、事故を起こしたバスと同じように、首都圏から長野県へのスキーツアーのバスを運行している別の会社の経営者は、運転手が道を間違えた可能性もあるのではないかと指摘しています。
神奈川県のバス会社の社長は、今回事故が起きた国道18号の碓氷バイパスについて、「碓氷バイパスを通って関東から長野県に向かうスキーツアーは多数あるが、カーブが多く、路面が凍結しているおそれもあり、慣れない運転手には怖い道で、自分の会社では高速道路を使い、このルートは通っていない」と話しています。
そのうえで、今回、バスが行程表と異なるルートを走行していたことについて、「行政の監査もあるため、あえて違うルートを通るメリットは少ない。運転手が道を間違えた可能性もあるのではないか」と指摘しています。
この社長によりますと、バスによるスキーツアーは、雪道を走るなど事故のリスクも高い一方、例年、冬の売り上げの8割程度を占める重要な仕事だということで、「今シーズンは暖冬による雪不足の影響でツアーの数自体が少なく、各社とも運行本数が通常の年より減っていて経営が苦しい」と説明しています。
また、貸し切りバスによるツアーの安全対策が強化されるなかで今回の事故が起きたことについて、「ここ数年で業界の安全に対する意識は大きく進歩してきており、運転手の業務環境も大きく改善されているが、いまだに料金的に安全を担保できないような激安ツアーを発注する旅行会社も残っており、安全にはお金がかかることを理解してもらいたい。また、乗客にはシートベルトの着用を呼びかけているものの、実際に着用している人は多くないのが現状で、こうした点も課題だ」と話しています。

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