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別のカツやチキンカツ見つかる 繰り返し横流しか
1月15日 12時30分

カレー専門店の「CoCo壱番屋」を展開する壱番屋が廃棄処分にしたはずのビーフカツが横流しされていた問題で、ほかにも別のビーフカツやチキンカツが精肉店などから見つかったことから、愛知県と岐阜県は横流しが繰り返し行われていた可能性もあるとみて、改めて関係先に立ち入り調査を行うなどして実態の把握を急いでいます。
この問題は、愛知県一宮市に本社がある「壱番屋」が冷凍のビーフカツに異物が混入したおそれがあるとして、およそ4万枚の廃棄処分を依頼したのに、稲沢市の廃棄物処理業者「ダイコ-」が横流しして、愛知県内のスーパーマーケットで販売されているのが見つかったものです。
愛知県などのその後の調べで、愛西市の精肉店の在庫の中から、問題のビーフカツのほかに別の賞味期限が記されたビーフカツが見つかったほか、「ダイコー」からビーフカツを購入した岐阜県羽島市の食品関連会社「みのりフーズ」の冷凍庫から、「壱番屋」が廃棄処分を依頼したとみられるチキンカツが見つかりました。
愛知県や岐阜県などは、新たに別のビーフカツやチキンカツも見つかったことや、壱番屋が一般には流通させていないものだなどと説明していることから、横流しが繰り返し行われていた可能性もあるとみて、5日も「みのりフーズ」に改めて立ち入り調査を行うなどして実態の把握を急いでいます。
別の賞味期限が記されたビーフカツやチキンカツも横流しされていたことが明らかになったことについて、壱番屋はNHKの取材に対し、「ダイコーとは15年前から廃棄物の処理で取引があって、6年前からはカツ類の廃棄も依頼している。カツ類の処理はすべてダイコーに依頼していたので、チキンカツもダイコーを通して流れたものだと考えられる。いつ、どの程度のカツを廃棄依頼したかなど詳細について現在調査している」と話しています。

ビーフカツ販売の店は返品呼びかける

冷凍のビーフカツを販売していた愛知県愛西市の精肉店では、14日から店頭に貼り紙を出して購入した客に返品を呼びかけています。
愛知県愛西市の精肉店「一や」によりますと、去年11月に名古屋市内の精肉店から「壱番屋の在庫が余った」などと説明を受けておよそ2300枚を仕入れ先月、1か月間売り場に並べたということです。ビーフカツは、ひと袋5枚当たり360円で仕入れ498円で販売していて、750枚前後売れましたが、賞味期限がすべて1月3日だったために先月31日に残りを売り場から撤去し保管していたということです。店長はNHKの取材に対し、「壱番屋の肉だったのでそのブランドを信用してしまい、お客さんに迷惑をかけてしまった。今思えば、成分表や製造場所などの表示が全くなかったのは不思議だった」と話しました。
この店は、一連の問題を受けて14日の夕方から店頭に貼り紙をして購入した客に返品を呼びかけています。店を訪れていた80歳の女性は、「私たち高齢者からすると安いというとすぐに買ってしまいます。こんな身近な店でも売っていてびっくりしました」と話していました。

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