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米グアンタナモ収容所 収容者が2桁に減少
1月15日 8時31分

アメリカ政府は、テロ組織と関係がある疑いで外国人を収容してきたグアンタナモ収容所について、10人を釈放して収容者の人数が初めて2桁になったと発表し、オバマ大統領の残る任期が1年に迫るなか、公約している閉鎖に向けた作業を加速させています。
キューバにあるアメリカ軍のグアンタナモ収容所は、2001年の同時多発テロ事件のあと、テロ組織との関係が疑われた外国人が移送された施設で、過酷な取り調べが行われたとして国際社会から強い非難を受け、オバマ大統領は就任直後に閉鎖を命じています。
これについて、アメリカ国防総省は14日、テロ組織との関わりが低いと判断した収容者10人を釈放し、治安が比較的安定している中東のオマーンに移送したと発表しました。これによって、14年前に外国人の収容が始まって、最大でおよそ800人いた収容者は、初めて2桁の93人となり、アメリカ政府は収容者を減らす作業を加速させています。
オバマ大統領は、12日に行った任期最後の一般教書演説でも、「施設の維持には多額の予算がかかり、施設の存在はわれわれの敵を駆り立てるだけだ」と述べ、閉鎖を目指す決意を改めて示しています。
アメリカ議会で多数を占める野党・共和党は、テロの容疑者をアメリカ本土に移送して収容所を閉鎖させる政府の計画に反対していますが、オバマ大統領は残る任期が1年と迫るなか、作業を加速させ、閉鎖に向けた道筋をつけたい考えです。

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