開かない、扉。
うちは4年ちょっと前に車を買い換えた。
それまで乗っていたのは「オーパ」という車だった。オーパはコラムシフトの車で、内部が広くて、センターコンソールはウォークスルーだったりしたところが気に入っていたのだが、いかんせん10年戦士だったので、そろそろ買い換えようと目論んでいた。
車を買うにあたっての自分なりのポイントはいくつかあった。
- 大きすぎず、小さすぎず。
- 内部が広くて、乗っていて圧迫感がないこと。
- 見た目。
- センターメーターであること。
- 価格。
と、こんな感じの優先順位だった。
まず大きさと車内空間の広さだが、正直言って自分は車を運転するのがあまり得意ではないので、アルファードみたいな大きい車は運転出来る気がしない。だが、将来的に子供が出来た時のことを考えると、あまりコンパクトすぎても困る。少なくともオーパよりは広いほうがいい。
センターメーターに関しては、オーパでセンタメーターに慣れすぎてしまったので、なるべくならセンターメーターの車が良かった。その頃のウチの母の車がプレミオだったのだが、あれは運転席にパネルがあるタイプの車で、運転している時にいま何キロ出ているのかとかがいまいちわかりにくかった。慣れの問題なんだけど、どうせなら同じものが良かった。
価格に関しては、常識的な価格帯であればそれほどこだわっていなかった。200万円〜300万円台くらいの間であれば、まあ許容範囲内だろうと思っていたのだ。さすがに400万円以上ともなるとちょっと身構えてしまうのだが。
そんな感じで物色していった結果、最終的に選んだのが「プリウスα(5人乗り)」だった。グレードはG。ツーリングセレクションではない。
納車の説明長すぎワロタ。Opa買った時はあっという間に終わった記憶があるんだが、あんまし覚えてない。
— ゆきぼう (@dosei2010) 2011, 10月 2
※当時のTweet。ハイブリッドシステムとスマートエントリーの説明が長くて驚いた。
つうわけで、納車完了。 http://t.co/VttJQp8N
— ゆきぼう (@dosei2010) 2011, 10月 2
※もうツイピクがサムネで見られなくなったのね…
オーパからほぼ10年。時代の進歩を感じることが出来た。
ドアハンドルを握るだけでロックが解除され、スタートスイッチを押してハイブリッドシステムをオンにする。エンジン音もなくシステムが起動し、「ホワホワホワ〜」というEVモードで低速走行している時に出る妙な音(静かすぎて危ないから出せと問題になったアレ)を鳴らして静かに走りだす。
ド派手なセンタークラスターがあるプリウスと違って、プリウスαはシフトレバーがナビ画面の下に配置されているので、かなり開放感がある。正直、普通のプリウスにしなかった理由はこれだ。あのアーチ型の形状のおかげで天井が低く、センタークラスターの存在感がちょっとキツイかな…と思ったからである。
そんなこんなで、久しぶりに車を買って、なんか未来を手に入れた気がしていた。そりゃ10年もすれば進歩しているのは当たり前である。オーパの時は付けなかったエンジンスターターも導入したので、本当に色々と楽になった。
人間、一度手にした物を失うとストレスになる。本当にどうでもいいちょっとしたことでも「んだよどーなってんだよこれはくっそー」的な感じでグチグチ言ってしまうものだ。
2週間くらい前からなんかおかしいとは感じていた。荷室のドアのロックが解除しにくくなっていたのだが、なんかボタンを押しそこねたのかな?くらいに考えていた。でも、そのうちドアハンドルを握っても反応しなくなり、ついにはスマートキーのボタンを押しても何も反応しなくなった。
あー、こりゃ電池切れたな…
技術家庭2の電池交換。
自分は手先が器用な方ではない。
ガンプラを作れば角を折り、ミニ四駆を組み立てれば走らず、PCのメモリ交換時にはビビって挿しきれずに認識しない。そんな男だ。
とりあえず車の取説を見て、どの電池が必要なのかを調べる。なるほど「CR1632」というやつか。
まずは、スマートキーの側面にあるボタンを押して、メインキーを引っこ抜く。
※ピンボケである。
そうすると、その引っこ抜いたところに細い溝があるので、そこにマイナスドライバーなんかを差し込んでクリッと回すと、キーの蓋自体がパカっと取れる。怖いけど、ここはビビらずにやったほうが変な傷とかつかなくていいと思う。
実はここで技術家庭の成績が2だった自分は騙された。なんかケースに下向きの矢印が書いてあって、「あー、これスライドさせろって意味か」とか思って一生懸命スライドさせようとしていたのだ。情弱情弱ゥ!
※多分「こっちが下ですよ〜」という矢印なんだと思う。
正解は、基盤が付いているこの部品を引っこ抜くだけ。実に簡単。だが、自分は手に汗かきながら「おいこれ全然動かないぞどーなってんだトヨタ」とか文句言っていたのである。無知とは罪。
ひっくり返して部品を取り外すと、めでたくCR1632ちゃんが隠れんぼしていた。
マイナスドライバーや、ペーパーナイフなんかで電池の隙間をチョイチョイっとしてあげるとCR1632ちゃんは「ふえぇ」とかいって飛び出してくるので、容赦なく引っこ抜いて燃えないごみ箱に投げ捨てた。八つ当たりである。
あとは、逆の手順で組み立てておしまい。ね、簡単でしょう?(棒)
一応、きちんと動作するかどうかを目視にて確認。めでたく本ミッションは終了した。技術家庭2のゆきぼうでもちゃんと交換できるのだ、おそらくほぼすべての人類に可能な所業だと思う。
これにて、「会津のスマートキー作戦」のデブリーフィングを終了する。
解散!!