ライバル商品を中傷、ハイト真露に3億円賠償命令

 焼酎「チョウムチョロム」の製造元のロッテ酒類が「競合会社のハイト真露が当社の製品を中傷し、被害を受けた」として、ハイト真露と韓国消費者テレビを相手取って損害賠償を求めた訴訟で、ソウル中央地裁民事14部(オ・ソンヒ裁判長)は13日「被告は原告に対し33億ウォン(約3億2000万円)を賠償するように」と命じる判決を下した。

 今回の訴訟は2012年、インターネットメディアの韓国消費者テレビが「チョウムチョロムの原材料であるアルカリ還元水を多量に飲むと、人体に害となり得る」という内容の放送をしたことがきっかけになった。

 その後、「チョウムチョロム」の有害性をめぐる論議がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などインターネット上で広がり、小売店や飲食店での売り上げが急減した。これに対しロッテ酒類は、ハイト真露が組織的に虚偽の事実を流したとし、ハイト真露の役員・社員を告訴した。

 地裁は判決理由について「韓国消費者テレビが虚偽の情報やインタビューに基づいて放送を行い、その後、ハイト真露の違法なマーケティングによって、ロッテ酒類に損害が発生した事実が認められる。ハイト真露などは、売り上げの減少によってロッテ酒類が受けた損害30億ウォン(約2億9100万円)を賠償するとともに、慰謝料3億ウォン(約2900万円)を支払う責任がある」と述べた。

 裁判所の関係者は「虚偽で誇張した広告や、競合会社の誹謗(ひぼう)中傷マーケティングに対する責任を厳しく問う判決だ」と説明した。

ヤン・ウンギョン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース