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 ■経済学者・坂井豊貴(さかいとよたか)さん

 民主主義の基本は多数決だ。選挙で多数を得た者が当選し、議院内閣制では、選挙で多数を握った政党が内閣を組織。与党と一体で法案を成立させる――。それが「常識」と思っていた。だが昨秋、本屋で一冊の本が目に付いた。書名は「多数決を疑う」。その筆者を訪ねた。