30巻も40巻も続く大長編のマンガも、3巻程度で終わる歯切りの良いマンガも良いですか、個人的には10巻前後で完結するのがマンガとして最もしっくり来ます
10巻前後で完結であれば一気読みも可能ですし、話が冗長になる事もほとんどありません。僕も好きな作品は10巻前後のモノが多いです
というわけで「10巻前後で完結する」オススメのマンガの紹介です
四月は君の嘘/新川直司 全11巻
中学生のピアニストとヴァイオリニストが互いの才能に共鳴し合い成長する姿を描いた作品
これがまた熱いんだ。最高に熱いんだ
「音」を失った天才ピアニスト
病弱なヴァイオリニスト
14歳の春
僕の好きなあの子は親友の事が好き
私の好きなあいつは友達の事が好き
これでもかっ! って程「青春要素」が詰め込まれている
演奏シーンは「熱く」、そしてラストは「切ない」
そして最終巻を手に取ったとき、このタイトルの意味を知るだろう
HELLSING(ヘルシング)/平野耕太 全10巻
吸血鬼と吸血鬼ハンターとの戦いを描いたバトルアクションマンガ
なんといってもこの作品の特徴は「平野節」と呼ばれるセリフ回し、そしてそれを喋るキャラクター達にある
もっとも有名なセリフ回しといえば「少佐の演説」であろう。せっかくなので引用するが、長いので興味がなければ飛ばしてくれ。このセリフを見て何か来るものがあるのであれば、今作品はあなたにとって最高に「合う」事を保障する
諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が好きだ
諸君 私は戦争が大好きだ
殲滅戦が好きだ
電撃戦が好きだ
打撃戦が好きだ
防衛戦が好きだ
包囲戦が好きだ
突破戦が好きだ
退却戦が好きだ
掃討戦が好きだ
撤退戦が好きだ
平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で
この地上で行われるありとあらゆる戦争行動が大好きだ
戦列をならべた砲兵の一斉発射が轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた敵兵が効力射でばらばらになった時など心がおどる
戦車兵の操るティーゲルの88mmが敵戦車を撃破するのが好きだ
悲鳴を上げて燃えさかる戦車から飛び出してきた敵兵をMGでなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった
銃剣先をそろえた歩兵の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ
恐慌状態の新兵が既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える
敗北主義の逃亡兵達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ捕虜達が私の振り下ろした手の平とともに金切り声を上げるシュマイザーにばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ
哀れな抵抗者達が雑多な小火器で健気にも立ち上がってきたのを80cm列車砲の4.8t榴爆弾が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える
露助の機甲師団に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった村々が蹂躙され女子供が犯され殺されていく様はとてもとても悲しいものだ
英米の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
英米攻撃機に追いまわされ害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ
諸君 私は戦争を地獄の様な戦争を望んでいる
諸君 私に付き従う大隊戦友諸君
君達は一体何を望んでいる?
更なる戦争を望むか?
情け容赦のない糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様な闘争を望むか?
『戦争! 戦争! 戦争!』
よろしい ならば戦争だ
ヘルシング 第4巻より
ちなみに戦争と書いて「クリーク」と読む
「よろしい ならばせんそうだ」は厳密に言うと間違いなので注意しよう
最強伝説黒澤/福本伸行 全11巻
「アカギ」や「カイジ」でお馴染みの福本先生の作品
それらのマンガとの大きな違いとして、ギャンブル等の賭け事がまったく関わってこない。完全に「人間ドラマ」である
主役は若者ではなく44歳の独身の中年。それもまったく冴えない中年で、学も無ければ女にもてた事もない。腹は出ているしすぐに調子に乗るしで、正直序盤は痛々しくて見ていられない
そんな主人公があまりにも満ち足りていない自分の人生を悔やみ、人生を変えようと奮闘する
中盤までは「何やってんだよ……!」と言いたくなってしまうが、段々と「最強」になり、「伝説」を作っていく黒澤を、応援せずにはいられなくなる
そして最終巻の黒沢を見て、間違いなく涙するだろう
王様の耳はおこのみみ/夏海ケイ 全9巻
急にマイナーだけど、個人的に非常に好きなので
結構バカなノリの「お好み焼き限定」グルメ漫画
主人公は「お好み焼きの声」が聞こえて、割と序盤から「お好み焼きと会話」したりする。中々ぶっ飛んでる
ぶっちゃけ他の作品よりは劣るけど、良かったら1巻だけでも手に取ってみてください個別紹介記事こちら
「王様の耳はオコノミミ」って言うマイナーグルメ漫画を紹介する - 今日はヒトデ祭りだぞ!
寄生獣/岩明均 全10巻
これを上げずにはいられない
宇宙から来た謎の寄生生物と共生する事になった少年の話
人間の頭に寄生して人間を食べる「寄生生物」
最初は捕食されるだけだったが、徐々に反撃に転ずる「人間」
そして、その中間点として、右腕だけ寄生をされたもののそのまま共生している「人間の主人公と寄生生物」
という3者によって物語は進んでいく
もう漫画好きなら読んでおけよってとこある。古い作品だけど、今読んでも全然面白い。テーマ性も高く、展開にも意外性がある
何故か最近アニメ化、実写映画化もしてた
何回でも書くけど広川の演説シーンが鳥肌モノ。タイトルが上手いと言わざるを得ない
風の谷のナウシカ/宮崎駿 全7巻
説明不要! っていうかぶっちゃけ壮大過ぎてあらすじすら描けない
作品自体を知らない。って人はそうそういないこの作品。映画も面白いですが、漫画も滅茶苦茶面白いんです
っていうかさ、小さい時にこの作品見た時
「何か蟲すげえ」
「何か巨大ムックみたいな奴つええ」
的な感想じゃなかったですか? 今思い返すとストーリーとかよくわかってなかったですよね、たぶん
漫画版だと世界観だとか話の流れがよくわかるんで、そういう人にもオススメしたいです
古い作品ではあるんで、絵柄も見にくいと感じてしまうかもですが、それをモノともしないだけの力がこの作品にはある! これも「漫画好き」にこそオススメです
ARIA/天野こずえ 全12巻
ほっこりしたいあなたに
心が浄化される系の作品。世界観等も素晴らしいし、とにかく「綺麗」それに尽きる。心洗われます
日常ほのぼの系の作品との差別箇所として、ちゃんとストーリーもあって、キャラクターの成長等も描写しているのが良いですね
感情移入するとちょっと泣けちゃいます
お茶濁す/西森博之 全11巻
惑星のさみだれ/水上悟志 全10巻
まとめ
というわけで、「10巻前後」で完結するおすすめのマンガ紹介でした
やはりこの辺りは名作が多い気がする
どれもオススメなんですが、個人的にはやはり「惑星のさみだれ」を推したい。本当に名作なんだ、これが。読んだことない人は是非読んでみてください
また、あれが入ってない! と思う作品があれば是非コメント等で教えてください
そんな感じ!
おわりっ
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