「水爆」実験:習近平主席の顔に泥塗った金正恩第1書記

 同筋は「中国指導部は牡丹峰楽団の事件に続き、北朝鮮に不意打ちを食らったと考えるだろう。当面金正恩氏の訪中がないだけでなく、北・中関係は前例がないほど冷え込む可能性がある」と指摘した。米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は同日、「北朝鮮の水爆実験発表は、中国も態度がころころ変わる隣国北朝鮮に対する統制力には限界があることを示した」と書いた。

 中国人は憤った。共産党指導部は最近、国民の怒りに耳を傾けている。中国国営中央テレビ(CCTV)は同日、北朝鮮との国境に近い吉林省の延吉、琿春、長白県などで明らかな揺れが感じられたとし、延吉市民は机や椅子が揺れると、慌てて建物の外に逃げたと報じた。高校でのテストも中断された。中国版ツイッターの微博(ウェイボー)には延吉市内で道路に亀裂が入った写真が掲載された。長白山(白頭山)保護開発区管理委員会の職員は「ジンサンパン(金ファミリーの3人目のデブの意)は死にたくてこんなことをするのか。放射能漏れの可能性を考えると、ここを離れた方がよいかもしれない」と書いた。

 時事評論家は「事前通告もなしに核実験を行った北朝鮮は『統制や助言が効かない狂犬』だ」と断じた。米国在住の学生(18)は微博に「北朝鮮が核兵器を保有することは、イスラム国(IS)が核兵器を保有するようなものだ」と書いた。中国のインターネットには「中国と米国が連帯し、図々しい『ごろつき政権』を排除すべきだ」「対北朝鮮支援を完全にストップすべきだ」といった書き込みがあった。香港紙の東方日報は、中国軍が北朝鮮との国境地帯に兵力3000人余りを増派したと報じた。

北京=アン・ヨンヒョン特派員 , イ・ボルチャン記者
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