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トランプ氏 入国禁止なら名門ゴルフ場などへ7億ポンドの投資中止と“脅し” 英下院18日審議で

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トランプ氏 入国禁止なら名門ゴルフ場などへ7億ポンドの投資中止と“脅し” 英下院18日審議で

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 【ロンドン=岡部伸】米大統領選の共和党指名争いの先頭走者で、イスラム教徒への排外主義をあおる実業家トランプ氏は6日、英国が同氏への入国禁止措置を取れば、英北部スコットランドに所有しているゴルフ場への総額7億ポンド(1211億円)の投資を直ちに中止すると語った。英BBC放送が6日伝えた。

 英国では約57万人がトランプ氏の入国禁止を求める申し立てにインターネット上で署名。これを受け、英下院が18日に審議することを決めている。同氏の発言は禁止措置回避を狙った“脅し”とみられる。

 トランプ氏は「英政府は言論の自由に反対し国内投資に興味がないとの恐ろしいメッセージを世界に送るという危険な前例を作ろうとしている」と続けた。

 母親がスコットランド出身のトランプ氏は、スコットランドの名門ターンベリーとアバディーンのゴルフ場を所有。同放送によると、ターンベリーに2億ポンド(346億円)以上、アバディーンに5億ポンド(865億円)以上を投資する計画を進めている。

 トランプ氏は、アバディーンのゴルフ場をめぐり、付近で計画中の洋上風力発電事業により景観が損なわれるとして、計画中止を求めた英最高裁での訴訟で敗れている。また、一昨年購入した名門ターンベリーでは、全英オープン選手権の開催を避ける方針も伝えられている。

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