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2015年には、人工知能(AI)の世界が大きく動き出した。ロボットは工場内の単純作業を担い始めた。自動運転車が現実のものになった。WiFiで接続できるバービー人形が、音声認識技術を使って子供と会話できるようになった。多くの企業がAIを製品の品質や売上の向上に役立てようとしている。また、AIは機械学習の分野で大きな前進を見せている。
この記事では、AIの世界で注目すべきポイントを探るために、カーネギーメロン大学計算機科学部の学部長Andrew Moore氏、デモントフォート大学でロボット工学の倫理を研究しているシニアリサーチフェローKathleen Richardson氏、ルイビル大学でサイバーセキュリティ研究所のディレクターを務めるRoman Yampolskiy氏の3人に、2016年に重要となるAI研究の分野について尋ねた。2016年は「2015年以上の当たり年になる」とYampolskiy氏は述べている。
Yampolskiy氏は、「畳み込みニューラルネットワーク(深層学習)の性能は、指数関数的に向上するだろう。特に、増大し続けているスーパーコンピュータの大きな計算資源と組み合わせると、その傾向は顕著になる」と述べている。Richardson氏もそれに賛成している。同氏は、深層学習を2016年に注目すべきもっとも重要な分野の1つに挙げた。
Moore氏は、「今回の産業革命はこれまでのものとは異なっているかどうか」という問題に大きな関心が集まると考えている。米国科学アカデミーは、技術者や経済学者、社会科学者などを集めて、これから何が起こるかを調査した。「純粋な情報処理(これはコンピュータが得意とする仕事だ)を主とするホワイトカラーの仕事が、安泰な、他の人たちと関わることを主とするホワイトカラーの仕事に移行したとき、何が起こるかを真剣に検討している人たちがいる」(Moore氏)
Yampolskiy氏は、今後さらに多くのデバイスが接続され、「家や車、そしてあらゆるものがよりスマートになる」と考えている。Richardson氏は、IoTが「物体が単なる物体ではないところまで進む。すべての物体は、無線で何らかのものと接続するようになる」と述べた。マイニングされたデータがいかに悪用される恐れがあるかということについて、サイバーセキュリティを専門とするYampolskiy氏と、ロボット工学の倫理を専門とするRichardson氏がともに懸念している。
Andrew Moore氏によれば、人間の感情を検知できるAIが、もっとも重要な新しい研究分野の1つになる可能性があるという。Yampolskiy氏は、コンピュータが言葉を理解する能力を備えることで、人間とコンピュータが「ほぼシームレス」に相互作用できるようになると考えている。カメラの性能が向上し、音声認識や顔認識が正確になるに従って、コンピュータが人間の感情の状態を検知する能力も向上する。研究者はこの新たな成果を、教育やうつ病の治療、医療現場での正確な診断、顧客サービスやオンラインショッピング体験の向上などに応用しうるか模索している。
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