誰でも企画が出せる!7つのアイデア発想フレームワーク
今回ご紹介するのは、誰でもアイデアを出せるようになるための7つのアイデアフレームワークです。
アイデアや企画を出すのが得意と言われる人の頭の中はどうなっているのか。彼らの思考には、自分なりのアイデアを出す方法論やフレームワークが存在する場合が多いです。
これからご紹介する発想の「フレームワーク」を使って、企画の参考にしてみてください。
目次
マンダラート
マンダラートとは、1987年に今泉浩晃氏によって考え出されたアイデア発想法です。
9個のマス目(3×3)が書かれた紙やホワイトボードを用意し、そのマスに思いついたことを埋めていきます。発想するテーマを真ん中に書き、周りの8つのマスに関連するアイデアや思いつきを書いてきます。
記述した8マスの中の1つを、さらに9個のマス目が書かれた別の紙の真ん中にセットし、再び関連するアイデアを埋めていきます。あとは満足するまでこの工程を何度も繰り返すだけ。
STEP1:9つのマス目がある紙を用意
STEP2:マス目を埋めていく
1つのテーマ(今回の場合は「鞄」)を決めて、周りの8つのマス目に関連するアイデアを埋めていきます。
STEP3:発想をさらに広げる
今回の場合は8つの中から「色」というテーマを選び出し、ふたたびマス目を埋めていきます。深く考えすぎず、思いついたことをポンポンと埋めていきます。
マンダラートの特徴は、数を決めることにより人間の発想力を広げ、普段なら考えもつかないようなことを発想されるためのフレームワークです。
なぜなぜ分析(5回)
なぜなぜ分析は、トヨタが実施する”1つの事象に対して、5回の「なぜ」をぶつけてみる“という問題解決の発想法です。
トヨタの元副社長の大野耐一氏が考え出した方法で、今でも製造工場で生じた事故やミスの原因の追求・また再発防止のために利用されています。
1つの事象にたいして、5回の「なぜ」を自問自答することにより、その事象の因果関係から、裏に隠れている本質的な原因を突きとめることがができます。問題解決としてのアイデアを出すときに、重宝するフレームワークの1つです。
5回でも足りない場合はさらに「なぜ」をもう複数回試してみてください。自分が納得するまで「なぜ」を深堀することにより、問題の本質にたどり着きやすくなります。
6色ハット発想法(シックスハット法)
6色ハット発想法は、エドワード・デ・ボノ氏が考案した発想法で、「客観的」「感情的」「否定的」「肯定的」「創造的」「思考的」という、6つの異なる視点から考えるアイデア発想のフレームワークです。
白い帽子:客観的思考
客観的な情報や実際の数字から、何が事実かということを考える方法。自分の意見は出さずに客観的に発想をする。
赤い帽子:感情的思考
直感、勘などの感覚的な面からアイデアを考える方法。アイデアに対して思った気持ちを素直にそのまま発信します。
黒い帽子:否定的思考
否定的な視点で物事を捉える方法。自分や誰かが出したアイデアの欠点を見つけ出してあえてリスク面を語ります。
黄色い帽子:肯定的思考
基本的にすべての意見を肯定的に捉え、ポジティブな意見を見つけ出す方法。実際に実現した際に得られるメリットなどを多く語ります。
緑の帽子:創造的思考
物事をクリエイティブにとらえ、自分の考えをありのままに伝えます。創造的なアイデアを思いつくままに多く語ります。
青い帽子:思考的思考
会議の進行や調整を行います。アイデアを俯瞰的にとらえ、体系的な意見を出します。
ブレーンストーミングでは通常、全員が”同じ色”の帽子をかぶり、これらの6つの中から1つの役割を選んでアイデアをだしていきます。1人で行う場合はサイコロなどで帽子の色を決めることが多いです。
ブレーンストーミング
アレックス・F・オズボーン氏が1938年に発案した、複数人(少数)で行えるアイデアを出すための会議手法です。
複数人で大量のアイデアを出し合う手法で、1人では到底思いつくことができないようなアイデアを大量に出すことができます。会議に参加するメンバーを異質にすることにより、アイデアの相乗効果をおこしユニークなアイデアを生み出していきます。
ブレストのルール(4原則)
ブレストを行う際には、守らなければならない4つのルールがあります。
- 1.批判はしない
- 2.たいしたことのなさそうなアイデアも歓迎する(自由奔放)
- 3.質より量を重視
- 4.アイデアを連想、結合し便乗する
ブレストの進め方
また進行役の進め方次第で、質の高い会議にも低い会議にもなります。
- 1.目的の明確化
- 2.背景の異なるメンバー集め
- 3.制限時間を意識する
ブレストの詳細は、下記のcreiveの記事をご覧ください。
▷「ブレスト」のルールと進め方
▷ブレストを捗らせる3つのツール
欠点列挙法
欠点列挙法とは、対象となる事柄の欠点や欠陥、不満な点などを列挙してアイデアを着装する手法です。要するに、現状のあら探しを行い、そこからアイデアを生み出そうという発想法です。
欠点を探す際は、まるで競合の商品を分析するように,徹底的にあら探しを行います。そして問題点を列挙したのちに、それらを改善点を克服した状態をイメージし、その方法を考えていきます。
ブレーンストーミングの手法として、欠点列挙法を使うとよいです。
ブレストでの進め方
1.課題を出す
2.参加者がテーマに沿ったの欠点や欠陥を挙げる
3.それらの問題点を解決するアイデアを出す
4.その中から良いアイデアを抽出し、さらに発想する
希望点列挙法
希望点列挙法とは「こうありたい」「こんなのがあればいいな」という希望や願望から発想するアイデアフレームワークです。
当たり前とされている現実から一旦身を離して、事象に対する理想を挙げていきます。現状の制約にとらわれないため、革新的なアイデアを見つけることができます。
こちらも、ブレーンストーミングの手法として利用されるフレームワークの1つ。
ブレストでの進め方
1.課題を出す
2.参加者がテーマに沿ったの希望や願望を挙げる
3.列挙されたアイデアの中から良いもの選出
4.それらの希望点を中心に実現しそうなアイデアを発想する
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストは、9つの項目に合わせてアイデアを考える手法です。
ブレーンストーミングの発案者である、A・F・オズボーン氏が生み出した発想方で、アイデアが思いつかないときに、下記の9つのリストに当てはめながらアイデアを広げていく手法です。
9つの項目とは、「転用」「応用」「変更」「拡大」「縮小」「代用」「再利用」「逆転」「結合」の項目で、文章にすると以下のようになります。
- 転用:他に使い道を探す
- 応用:類似物を探す
- 変更:変えてみる
- 拡大:拡大してみる
- 縮小:縮小してみる
- 代用:置き換えてみる
- 再利用:配置や並びを換えてみる
- 逆転:逆にしてみる
- 結合:組み合わせてみる
テーマを決めると、あとはこの9つのリストに合わせて、テーマを深堀りし下記の図にアイデアを埋めていきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
型さえ覚えてしまえば誰でも使えるものばかりなので、自分にあったフレームワークをぜひ利用してみてください。