田母神俊雄氏が韓国人元慰安婦に対する日本の支援を批判
ことの発端は、今日開催される日韓外相会談を前にして、韓国側が元慰安婦の支援拡充として日本側に20億円の拠出を求めていることにある。
日本側は、1965年に締結した日韓請求権協定をもって、第二次世界大戦中に生じた両国間の請求権にまつわる問題は「完全かつ最終的に解決された」という立場を採っており、韓国の要求を断っている。
その上で日本政府は、韓国人の元慰安婦だけを対象にした基金を創設し、支援金を一括支給する他、韓国側にも資金の拠出を求める方向だ。
田母神氏は、こうした一連の流れに加え、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が「慰安婦問題は請求権協定の対象外で、解決していない」という見解を示していることに触れた。そして、「あの国に対しては情けは無用だ」「経済的に困窮しているようだが決して助けてはだめだ」と、韓国が求める支援金拠出に反対している。
慰安婦問題解決のためにと言って韓国は我が国に20億円の拠出を求めて来たとか。また韓国外相は慰安婦問題は未解決だと言っている。あの国に対しては情けは無用だ。経済的に困窮しているようだが決して助けてはだめだ。
— 田母神俊雄 (@toshio_tamogami) 2015, 12月 27
田母神氏は続いて、慰安婦問題の「最終解決」と引き換えにして、日本側が先述した新基金創設や安倍晋三首相の「お詫びの手紙」提出を提案していることについても、「本当ならこれまでの歴史的経験を学んでいない」と切って捨てた。
そして、「韓国はそれをネタに新たな対日攻勢を激化させるだけ」と、警戒感をあらわにしていた。
「慰安婦問題で、最終決着と位置付けることを条件に日本側は、元慰安婦への人道支援のための新基金創設や、安倍晋三首相の「おわび」の手紙を届ける案を提起する方針」というニュースが流れている。本当ならこれまでの歴史的経験を学んでいない。韓国はそれをネタに新たな対日攻勢を激化させるだけ。
— 田母神俊雄 (@toshio_tamogami) 2015, 12月 27
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