[お知らせ] 2015/12/28
お知らせ
株式会社大分フットボールクラブ 代表取締役 青野浩志よりみなさまへ
来る12月30日をもって、株式会社大分フットボールクラブ代表取締役及び取締役を辞任いたします。在任中、県民・サポーターの皆様、スポンサーの皆様、行政の皆様、株主の皆様には、ご支援・ご声援をいただき、心からお礼申し上げます。
振り返りますと、この6年間、波瀾万丈の日々でした。
1年目(2010年)深刻な経営危機の影響により資金繰りに追われ、お金のない苦しさを嫌と言うほど味わいました。
2年目(2011年)希望退職募集や給料カットなどの抜本的な経営再建に着手する一方、田坂監督を招聘し、平均年齢22.3歳というチームで再出発するとともに、将来を見据えてアカデミーの強化にも乗り出しました。
3年目(2012年)プレーオフ制度が導入され、Jリーグ借入金の完済が求められる中、クラブの存続を懸けたJ1昇格支援金募集活動により、同借入金を完済するとともに、チームは大分を挙げた支援に応え、プレーオフを制し、J1昇格を果たしました。
4年目(2013年)クラブライセンス制度を見据え、資本施策の第1段として、いわゆる100%減資に踏み切るとともに、未だ6億円の債務超過を抱え、選手補強にも限界があり、4年ぶりのJ1での闘いは、ホーム未勝利でJ2に再降格という悔しい結果となりました。
5年目(2014年)資本施策の第2段として、県内企業・行政・企業再生ファンドからの増資を受け、債務超過を解消し、クラブライセンスをクリアする一方で、チームは最終戦で負け、勝ち点差1という僅差でプレーオフを逃しました。
6年目(2015年)経営危機以降の様々な支援に少しでも恩返ししようと、関係者の理解を得て、戦力強化を図りましたが、誰もが予想しなかったJ3降格という結果となり、改めてサッカーの難しさ・怖さを思い知らされました。
一言で言えば、ピッチ面では、J1・J2、PO、経験したくなかったが、入れ替え戦、J3まで経験してしまいました。また、財務面では、希望退職の募集や昇格支援金の募集、減資・増資など、他のクラブでは絶対にないような事を経験しました。まさしく、ピッチ・財務の両面において、凝縮された6年間、毎年のように壁を乗り越えてきた、あっという間の6年間だったと感じております。
このように様々な事があった中で、微力ながら何とか本日までやってこられたのも、皆様方のご支援、そして何よりも温かい激励のお言葉をいただいたからこそと思っています。この6年間、県職員では決してできない貴重な経験は、今後の人生の糧になるものと確信しておりますし、また、そうしなけれならないとも思っています。
大分トリニータは、地域の絆を深める大切な存在であり、また大分の未来を担う子ども達のためにも、そして大分の活力のためにも絶対に無くしてはなりません。全国の大分トリニータを愛する皆様には、引き続きのご支援・ご声援をお願い申し上げます。
私はクラブ再建の道半ばでクラブを去りますが、一サポーターとして、これまで以上に大分トリニータを応援してまいります。スタジアムで見かけましたら、声をかけてください。
6年間、本当にありがとうございました。
株式会社大分フットボールクラブ 代表取締役 青野浩志
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