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震災被害の大川小 保存費用は最大6億円余12月28日 18時50分
東日本大震災で84人が犠牲になった大川小学校などを「震災遺構」として保存することを検討している宮城県石巻市は、大川小の校舎すべてを保存する場合、壁の補修や通路の設置などの初期費用が最大でおよそ6億7000万円になるという試算をまとめました。
石巻市は、津波で児童と教職員合わせて84人が犠牲になった大川小学校と、津波と火災で被害を受けた旧門脇小学校を「震災遺構」として保存する場合の具体的な方法やコストを検討してきました。
28日、亀山市長に提出された報告書によりますと、大川小学校については、鎮魂や慰霊の場所だとして校舎すべてを保存する案が示され、壁の補修や通路の設置、それに、校庭を公園にすることなどの費用が、最大で6億6700万円になるとしています。また、旧門脇小学校については、校舎の損傷が激しく耐震補強が必要で、校舎をすべて保存すると、最大で10億2600万円かかるとしています。こうした費用は初期の工事費が中心で、維持管理費は含まれていませんが、国は震災遺構について、市町村ごとに1か所に限り、保存や解体の費用を負担することになっています。
石巻市の亀山市長は「震災の教訓を伝えるうえで建物のインパクトは大きい。地元の理解を得ながら決めたい」と述べ、大川小と旧門脇小を保存するか年度内に判断する考えを改めて示しました。
28日、亀山市長に提出された報告書によりますと、大川小学校については、鎮魂や慰霊の場所だとして校舎すべてを保存する案が示され、壁の補修や通路の設置、それに、校庭を公園にすることなどの費用が、最大で6億6700万円になるとしています。また、旧門脇小学校については、校舎の損傷が激しく耐震補強が必要で、校舎をすべて保存すると、最大で10億2600万円かかるとしています。こうした費用は初期の工事費が中心で、維持管理費は含まれていませんが、国は震災遺構について、市町村ごとに1か所に限り、保存や解体の費用を負担することになっています。
石巻市の亀山市長は「震災の教訓を伝えるうえで建物のインパクトは大きい。地元の理解を得ながら決めたい」と述べ、大川小と旧門脇小を保存するか年度内に判断する考えを改めて示しました。